お名前.comのレンタルサーバー(以前の共用サーバーSDを含む)で運営しているWordPressを、エックスサーバーへ移す手順です。お名前.comはドメインの利用者が多く、ドメインはお名前.comに残してサーバーだけ移す形がいちばん簡単です。

結論:①お名前.comのサイトを動かしたまま、エックスサーバーの「WordPress簡単移行」でコピー → ②表示確認とSSL発行 → ③お名前.com Naviでネームサーバーを「その他のネームサーバー」に変更 → ④反映を確認してからサーバーを解約。サーバーを解約してもドメインは残ります。共用サーバーSDは新規受付が終了しているサービスなので、乗り換えの判断材料にしてください。

共用サーバーSDを使っている方へ

お名前.comの共用サーバーSD(SD-01・SD-11・SD-12など)は、お名前.comの「新規受付終了サービス」に掲載されています。既存の契約は引き続き使えますが、2025年9月1日には既存利用者向けの価格改定が行われました。またSDはプラン変更に対応しておらず、お名前.comの現行のレンタルサーバーへ移る場合もサービス変更(移行)扱いになります。

どのみちサーバーの引っ越し作業が必要になるので、料金・機能を比べて移行先を選び直す価値があります。エックスサーバーとの違いはお名前.comとの比較をご覧ください。

出典:お名前.com「新規受付終了サービス」「共用サーバーSDの価格改定のお知らせ」、お名前.comヘルプ(2026年10月10日確認)。SDの提供終了日は、確認した範囲では公表されていませんでした。

お名前.com側の準備

バックアップを取る

  • 共用サーバーSD:無料バックアップで3週間分が保存され、FTPでダウンロードできます
  • 現行のレンタルサーバー:「サーバー」→「自動バックアップ」で過去14日分。Web領域に復元してFTPで取り出します(復元データは24時間で自動削除)

移行を邪魔する設定を外す

エックスサーバーの簡単移行は、移行元のWordPressに一時的にプラグイン(XServer Migrator)を入れて動きます。ログイン画面の画像認証、ログイン試行回数の制限、Basic認証が有効だと失敗するので、作業の間だけ外してください。古いサーバーでは、WordPressやPHPのバージョンが古すぎて簡単移行の条件(WordPress 4.2以上など)を満たさないことがあります。その場合は先にWordPressを更新するか、手動での引っ越しを選んでください。

エックスサーバー側の作業

ここはどの移行元でも共通です。お名前.comのサイトは動かしたまま進めます。

  1. 1
    エックスサーバーを申し込む
    通常申込なら10日間の無料お試し中に作業できる。クイックスタートは新しいドメインの取得とWordPressの新規設置を自動で行う申込なので、移行では通常申込を選ぶ
  2. 2
    ドメインを追加する
    サーバーパネル「ドメイン設定」で、今使っているドメインを追加する。公式マニュアルも移行前にドメイン設定を済ませるよう案内している
  3. 3
    移行元の準備をする
    Basic認証・ロボット認証(画像認証)は解除し、ログイン試行回数の制限はオフにする。wp-config.phpに DISALLOW_FILE_MODS があれば一時的に外す
  4. 4
    WordPress簡単移行を実行する
    サーバーパネル「WordPress簡単移行」で、移行元の管理画面URL・管理者権限のユーザー名・パスワードを入力する
  5. 5
    切り替え前に表示を確認する
    「動作確認URL」をONにする(反映まで約1時間)か、パソコンのhostsファイルを書き換えて、エックスサーバー側のサイトを確認する
  6. 6
    無料独自SSLを先に発行する
    「SSL設定」で「他社サーバーでのWeb認証」か「他社ネームサーバーでのDNS認証」を選ぶと、切り替え前に発行できる
サーバーパネルのWordPress簡単移行画面
サーバーパネルの「WordPress簡単移行」。「WordPressを移行」から移行元の管理画面URL・ユーザー名・パスワードを入力する(2026年10月9日撮影。ドメイン名などはぼかしています)。

WordPress簡単移行で移るのはwp-content(画像・テーマ・プラグイン)とデータベースです。移行元の.htaccess、バックアップ系プラグインが作ったデータ、wp-content以外に置いたファイルは移りません。リダイレクトなどを.htaccessに書いていた場合は、エックスサーバー側で設定し直してください。

簡単移行が使えないケース:マルチサイト、データベースが2GBを超えるサイト、WordPress.comからの移行は対象外です。wp-contentの容量に明確な上限はありませんが、目安は2GB以下で、大きすぎるとタイムアウトします。この場合は手動での引っ越し手順か、エックスサーバーのサーバー移転代行(1サイト33,000円、納期5営業日)を検討してください。移転代行はネームサーバーの変更と動作確認は対象外です。

サーバーパネルのSSL設定画面
サーバーパネルの「SSL設定」。ネームサーバーを切り替える前でも、他社サーバーでのWeb認証やDNS認証で無料独自SSLを発行できる(2026年10月9日撮影。ドメイン名などはぼかしています)。

Web認証を使う場合、移行元で「httpへのアクセスをhttpsへ強制転送」していると認証に失敗します。一時的に強制転送を外してから発行し、発行後に戻してください。反映は最大1時間程度です。

出典:エックスサーバー公式マニュアル「WordPress簡単移行」「動作確認URL」「無料独自SSL設定」、サーバー移転代行の料金ページ(2026年10月10日確認)。

お名前.com Naviでネームサーバーを変更する

エックスサーバー側で表示とSSLを確認できたら、ドメインの向き先を変えます。

  1. 1
    ネームサーバー設定を開く
    お名前.com Naviで「ネームサーバー/DNS」→「ネームサーバー設定」を開き、対象ドメインを選ぶ
  2. 2
    「その他のネームサーバーを使う」を選ぶ
    「その他のサービス」タブで「その他のネームサーバーを使う」を選ぶ(旧画面では「他のネームサーバーを利用」)
  3. 3
    エックスサーバーの値を入れる
    ns1.xserver.jp 〜 ns5.xserver.jp を入力し、「確認」→「OK」

エックスサーバーのネームサーバーは ns1.xserver.jp 〜 ns5.xserver.jp の5つです。反映には数時間〜24時間程度かかり、その間は旧サーバーと新サーバーのどちらが表示されるかが人によって変わります。この間は記事の更新やコメントの承認を止めておいてください(旧サーバー側で更新した内容は移りません)。お名前.comでは、反映に最大72時間ほどかかる場合があると案内されています。

出典:お名前.com ガイド「ネームサーバーを変更する」(2026年10月10日確認)。

ドメインを移管する場合

管理をエックスサーバーにまとめたい場合の注意点です。

  • AuthCodeは、お名前.com Naviの「ドメイン」→「利用ドメイン一覧」→ドメイン名→「基本情報」タブで確認できます
  • Whois情報公開代行と移管ロックを解除してから申請します
  • 届いた承認メールには96時間以内(.jpは168時間以内)に対応します
  • 移管が完了すると、お名前.comの無料DNSのレコードは削除されます。必ず先にネームサーバーをエックスサーバーへ変更しておいてください
  • お名前.com側の移管料金はかかりません。取得・前回の移管から60日以内(.jp以外)は移管できません
  • エックスサーバーの「独自ドメイン永久無料」特典は他社からの移管にも使えます(.click・.blog・.online・.siteは対象外、スタンダードは12ヶ月以上の契約で自動更新ONなどの条件あり)

出典:お名前.comヘルプ「他社への移管」、エックスサーバー公式マニュアル「独自ドメイン永久無料特典」(2026年10月10日確認)。

お名前.comのサーバーを解約する

エックスサーバー側が表示されていることを確認してから解約します。現行のレンタルサーバーの場合の手順です。

  • お名前.com Naviの「レンタルサーバー」→「利用レンタルサーバー一覧」→「︙」→「解約」で解約月を選んで確定します(当月末の解約はできません)
  • サーバーを解約してもドメインは解約されません。ドメインの自動更新を止めたい場合は別に設定します
  • サーバーの特典で無料になっているドメインは、サーバーを12ヶ月以内に解約すると、ドメイン更新費用の実費を請求されると案内されています
  • まとめ払いの途中解約は問い合わせフォームからの手続きです

共用サーバーSDの解約手続きはお名前.com Naviの表示に従ってください。お名前.comでメールも使っていた場合、メールは簡単移行の対象外です。ネームサーバーを切り替える前に、エックスサーバー側で同じアドレスを作っておいてください(メールアドレスの作成手順)。

出典:お名前.comヘルプ「レンタルサーバーの解約」、お名前.com レンタルサーバー「ドメイン永久無料」(2026年10月10日確認)。

まとめ

お名前.comからの移行は、サイトを動かしたままエックスサーバーにコピーし、確認してからお名前.com Naviでネームサーバーを切り替えるのが基本です。ドメインはお名前.comに置いたままでも使え、サーバーを解約してもドメインは残ります。移管するならネームサーバーを先に変えてからにしてください。

手順の細かい部分はWordPressの引っ越し手順、ほかの会社からの移行はConoHa WINGからの移行・さくらからの移行にまとめています。