エックスサーバーで運営しているサイトを、別のエックスサーバーの契約へ移したいときの方法です。「個人で契約したサーバーを法人の契約へ」「2台目のサーバーにサイトを集めたい」「別のアカウントで契約し直した」など、理由によって使う手続きがまったく違います。最初にどのケースかを決めてください。他社からエックスサーバーへ移す場合はサーバー移転の記事をご覧ください。
結論:サイトを別のサーバー契約へ移すなら「データ移行」、契約そのものを別の人・法人へ移すなら「譲渡」です。1つのドメインは2つのサーバーIDに同時に設定できないため、同じドメインのまま移すときは、移行元で削除してから移行先に追加し、データとメールを作り直します。この間は最大24時間程度サイトが止まる可能性があります。
まず、どのケースかを決める
| やりたいこと | 使う方法 | 停止の可能性 |
|---|---|---|
| 同じドメインのまま、別のサーバー契約へサイトを移す | ドメインの付け替え+データ移行 | あり(最大24時間程度) |
| ドメインも変えて、別のサーバー契約へWordPressを移す | WordPress簡単移行 | 移行元は動いたまま |
| 同じサーバー内で、別のドメインへWordPressを移す | WordPress簡単インストールの「サイトコピー」 | 移行元は動いたまま |
| 契約(サーバー・ドメイン)をまとめて別の人・法人へ移す | 利用権限の譲渡 | なし(契約者が変わるだけ) |
| 同じ名義の複数アカウントを1つにまとめる | アカウントの統合 | なし |
| 古い環境のサーバーを新しい環境へ移す | 新サーバー簡単移行 | 公式の案内に従う |
出典:エックスサーバー公式マニュアル「WordPress簡単移行」「サイトコピー」「利用権限の譲渡」「アカウントの統合」「新サーバー簡単移行」、FAQ「ドメインを別のサーバーIDへ移す」「WordPressのドメイン変更」(2026年10月17日確認)。
同じドメインのまま、別のサーバー契約へ移す
いちばん相談が多いケースです。注意点は、1つのドメインを複数のサーバーIDに同時に設定できないことです。他社からの移行のように「新しい側で準備してから切り替える」ことができないため、公式FAQでは次の順番が案内されています。
- 1 移行元のデータを保存するサイトのファイルとデータベースをバックアップし、メールアドレスの一覧・パスワード・転送設定を控える。WordPressならバックアップ用プラグインで丸ごと保存しておくと戻しやすい
- 2 移行元でドメインを削除する移行元のサーバーパネル「ドメイン設定」で対象ドメインを削除する。この時点で移行元のサイトとメールは使えなくなる
- 3 移行先でドメインを追加する移行先のサーバーパネル「ドメイン設定」で同じドメインを追加し、無料独自SSLを設定する
- 4 データを戻す保存しておいたファイルとデータベースを移行先に戻す。WordPressならバックアップ用プラグインで復元する
- 5 メールアカウントを作り直す同じアドレス・パスワードでメールアカウントを作成し、転送や迷惑メールの設定も戻す。メールのデータは自動では移らない
- 6 表示とメールを確認するhttpsで表示されるか、フォームやメールが送受信できるかを確認する
ドメインを削除してから移行先で使えるようになるまで、サイトとメールが止まります。公式FAQでは最大24時間程度停止する可能性があると案内されています。問い合わせの少ない曜日・時間帯を選び、届いたメールが消えないよう、作業前にメールソフトで受信を済ませておいてください。
作業に自信がない場合は、エックスサーバーの有料のサーバー移転代行(1サイト33,000円、納期5営業日)もあります。対象はサイトのファイルとWordPressのデータベースで、動作確認やネームサーバーの変更は含まれません。
ドメインも変える場合は、WordPress簡単移行が使える
移行先で別のドメインを使う場合は、移行元を動かしたまま進められます。公式FAQでも、異なるエックスサーバー間でWordPressを移すときは「WordPress簡単移行」を使うよう案内されています。移行先のサーバーパネルで新しいドメインを追加し、「WordPress簡単移行」に移行元の管理画面URL・管理者ユーザー名・パスワードを入力します。
簡単移行の条件(マルチサイトやデータベース2GB超は対象外など)と、移行後に確認することはWordPressの引っ越し手順にまとめています。同じサーバーの中でドメインだけ変える場合は、「WordPress簡単インストール」のサイトコピー機能を使います。
契約そのものを別の人・法人へ移す(譲渡)
サイトのデータではなく、契約者を変えたい場合の手続きです。
- サーバー1つだけを別のXserverアカウントへ移すことはできません。移せるのは、Xserverアカウント内の契約をまとめて第三者へ譲渡する場合だけです
- ドメインは個別に譲渡できます(メールで申請)
- 譲渡には申込書と、発行から3ヶ月以内の現契約者の印鑑証明書が必要です。書類がそろってから通常2〜4営業日で完了します
- 事前に自動更新とクレジットカード情報を解除しておきます。プリペイドの残高はそのまま引き継がれます
「名義変更」で済むのは限られたケースです。婚姻による改姓や、登記上つながりのある社名変更・合併などが対象で、個人事業主から新しい法人へ移すような場合は譲渡の手続きになります。個人事業主が法人化するときの考え方は個人事業主のレンタルサーバーの記事でも扱っています。
同じ名義のアカウントを1つにまとめる(統合)
同じ名義でXserverアカウントを複数作ってしまった場合は、アカウントの統合で1つにまとめられます。条件は、契約区分・契約名義・契約名義(カナ)がすべて一致していることです。サーバー、ドメイン、SSL、支払履歴、プリペイド残高などが引き継がれますが、統合後は元に戻せません。VPS系の契約が両方のアカウントにある場合は統合できません。
古い環境のサーバーを新しい環境へ移す
「新サーバー簡単移行」は、同じサーバーアカウントを旧環境(sv1〜sv17000)から新しい環境へ移すための機能です。別のアカウントへ移す用途には使えません。対象かどうかはサーバーパネルの「サーバー情報」でサーバー番号を確認してください。
まとめ
エックスサーバー同士の移行は、「サイトのデータを移す」のか「契約者を変える」のかで手続きが分かれます。同じドメインのまま別のサーバー契約へ移すなら、ドメインの付け替えが必要で一時的に止まる可能性があります。ドメインも変えるならWordPress簡単移行、契約者を変えるなら譲渡、同じ名義のアカウントをまとめるなら統合です。
他社からエックスサーバーへ移す方法はサーバー移転の記事、会社別の手順はConoHa WINGから・さくらから・お名前.comからの各記事にまとめています。