「ゲーム用のレンタルサーバー」を探すと一般的なレンタルサーバーの比較記事が出てきますが、共用レンタルサーバーではゲームサーバーは動きません。用途がまったく違うサービスだからです。実際の選択肢はVPSかゲーム専用サービス、そして自宅のPCの3つになります。ここでは違いと選び方を整理します。当サイトは非公式サイトで、公式に確認できた内容だけを掲載する方針です。VPS全般はVPSピラーをご覧ください。
- MODやプラグインを自由に構成したい
- 対応タイトルの枠に縛られたくない
- 自分で構築・更新・管理できる
- 構築の手間を減らしたい
- 遊びたいタイトルが対応に含まれている
- サーバー管理の経験が少ない
共用レンタルサーバーが使えない理由
ここを最初に押さえてください。| 必要なもの | 共用レンタルサーバー |
|---|---|
| 常駐プロセスの実行 | 不可 |
| 専用ポートの開放 | 不可 |
| 任意のソフトウェアの導入 | 不可 |
| メモリの確保 | 保証値は非公開 |
出典:エックスサーバー公式の機能一覧(2026年9月3日確認)。共用プラン側の制約について。
ゲームサーバーは、常に起動して接続を待ち受けるプログラムです。Webサイトのように「要求が来たときだけ動く」仕組みではありません。共用レンタルサーバーはこの形式を許可していないため、プランを上げても動きません。
用途が違うだけで、優劣の話ではありません。共用レンタルサーバーはWebサイトを公開するためのサービスです。ゲームの攻略サイトやコミュニティのWebサイトを作るなら適していますが、ゲームサーバー自体を動かす設計にはなっていません。
4つの方法の比較
| 方法 | 構築の手間 | 自由度 | 管理の担い手 | 費用 |
|---|---|---|---|---|
| VPS | 大きい | 高い | 自分 | 月額(定額が多い) |
| ゲーム専用サービス | 小さい | 決められた範囲 | サービス側と分担 | 月額 |
| 共用レンタルサーバー | ― | そもそも不可 | ― | ― |
| 自宅のPC | 中 | 高い | 自分 | 電気代・回線 |
VPSを選ぶ場合
自由度が高い代わりに、全部自分でやることになります。| 項目 | 内容 |
|---|---|
| できること | MOD・プラグインを自由に構成 |
| 対応タイトルの制限がない | |
| サーバーソフトを選べる | |
| 自分でやること | OSとパッケージの更新 |
| セキュリティ設定 | |
| セーブデータのバックアップ | |
| 障害時の復旧 |
「専用サービスの対応タイトルに含まれていない」という場合、VPSで自分で構築することになります。
VPSは立てて終わりにはできません。OSの更新を止めたサーバーは、公開されている脆弱性を放置した状態になります。ゲームサーバーは外部からの接続を受け付ける以上、放置はリスクです。誰がいつ更新するかを決めてから始めてください。
ゲーム専用サービスを選ぶ場合
構築の手間が減る代わりに、できることが決められた範囲になります。| 作業 | 通常のVPS | ゲーム専用サービス |
|---|---|---|
| OSの導入 | 自分で行う | テンプレートで簡略化 |
| 実行環境の準備 | 自分で行う | テンプレートで簡略化 |
| サーバーソフトの導入 | 自分で行う | テンプレートで簡略化 |
| OSの更新 | 自分で行う | 自分で行う |
| バックアップ | 自分で設計 | 提供形態を要確認 |
| 障害時の切り分け | 自分で対応 | 自分で対応 |
減るのは上3行、残るのは下3行という構造です。
「簡単に立てられる」は「簡単に運用できる」とは別の話です。数分で構築できても、数ヶ月・数年動かし続ける作業は残ります。
エックスサーバー株式会社のゲーム向けサービスは「XServer VPS for Game」です。
| プラン | vCPU | SSD | 回線 | 36ヶ月(初回) |
|---|---|---|---|---|
| 2GB | 3コア | 50GB | 100Mbps | 1,265円 |
| 4GB | 4コア | 100GB | 100Mbps | 2,035円 |
| 8GB | 6コア | 100GB | 200Mbps | 3,850円 |
| 16GB | 8コア | 100GB | 300Mbps | 8,690円 |
| 32GB | 12コア | 100GB | 500Mbps | 22,220円 |
| 64GB | 24コア | 100GB | 1Gbps | 45,650円 |
| 128GB | 40コア | 100GB | 2Gbps | 91,190円 |
出典:XServer VPS for Game公式ページ(2026年9月5日確認・税込)。初期費用は全プラン無料。
対応タイトルは37(Minecraft、Palworld、ARK、Rust、7 Days to Die、Valheim、Terraria、Factorio、Counter-Strike 2 ほか)。申し込み時にゲームを選ぶと自動でインストールされ、コマンド入力なしで設定・管理できます。Palworld・Minecraft・ARKは他社からの簡単移行にも対応しています。
詳細はXServer VPS for Gameの記事にまとめています。契約前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
自宅のPCで立てる場合
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | サーバー代は不要 |
| 電気代 | 起動し続ける分がかかる |
| 回線 | 自宅の上り速度に依存 |
| ホストが離席したら | サーバーも止まる |
| PCの負荷 | ゲームとサーバーが同居する |
| セキュリティ | 自宅の回線を外部に開放する |
自宅の回線を外部に開放する点は慎重に判断してください。設定を誤ると、意図しない範囲まで外部からアクセスできる状態になり得ます。身内だけで一時的に遊ぶ場合を除き、VPSかゲーム専用サービスのほうが安全です。
判断の分かれ目は「全員が同じ時間に集まるか」です。集まって遊ぶだけならホストのPCで成立します。各自が好きな時間にログインしたいならVPSになります。
メモリの考え方
プラン選びの基準はメモリです。タイトルによって要求が大きく変わります。
| 要素 | 影響 |
|---|---|
| タイトル | 要求が大きいものと小さいものがある |
| 参加人数 | 人数が増えるほど必要 |
| MOD・プラグイン | 大きく増える |
| プレイ期間 | 遊び続けるほどデータが大きくなる |
| 建築物・拠点の量 | 増えるほど負荷が上がる |
必要なメモリ量は、各タイトルの公式や配布元の情報で確認してください。バージョンによって要件が変わることがあり、古い記事の数値がそのまま当てはまるとは限りません。当サイトでは確認できていない数値を掲載しない方針です。
「遊び続けるほど必要量が増える」点に注意してください。拠点が広がり、セーブデータが大きくなると、最初は足りていたメモリが足りなくなります。始めた時点でぎりぎりのプランを選ぶと、数ヶ月後に問題が出ます。
タイトル別の詳細はマイクラサーバーの立て方、ARKの記事、パルワールドの記事にまとめています。
選ぶときに確認する7項目
| # | 項目 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 1 | メモリ容量 | 動作の安定に直結する |
| 2 | プラン変更の条件 | 足りなかったときに上げられるか |
| 3 | バックアップの方法 | セーブデータを失わないため |
| 4 | 復旧手段(コンソールなど) | 接続できなくなったときのため |
| 5 | 対応タイトル | 専用サービスを選ぶ場合 |
| 6 | 転送量の扱い | 上限と超過時の課金 |
| 7 | 誰が管理するか | 更新が止まるとリスクになる |
③のバックアップは最初に決めてください。時間をかけて作った建築物やワールドが、サーバーの不調やデータ破損で失われることがあります。VPSでは自動バックアップが標準に含まれないことがあるため、含まれない場合は自分で仕組みを作る必要があります。
④のコンソールも実務で効きます。ファイアウォールの設定を誤って接続できなくなるのは、VPSでよくある事故です。管理画面から直接操作できる手段がないと、作り直すことになります。
⑦の管理者も決めておいてください。友人同士で費用を分担する場合でも、更新と障害対応を誰がやるかが曖昧だと、放置されたサーバーになります。
費用の考え方
月額だけでなく、運用の時間も含めて考えてください。| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 月額 | プランの利用料 |
| オプション | バックアップなど |
| 運用の手間 | 更新・バックアップ・障害対応の時間 |
要求の大きいタイトルほど上位プランが必要になり、月額も上がります。参加人数で分担する場合も、管理する人を決めたうえで始めてください。
判断の目安
| 状況 | 向いている選択 |
|---|---|
| MODを自由に入れたい | VPS |
| 専用サービスの対応外のタイトル | VPS |
| 構築の手間を減らしたい | ゲーム専用サービス |
| サーバー管理の経験が少ない | ゲーム専用サービス |
| 全員が同じ時間に集まって遊ぶだけ | 自宅のPCでも成立 |
| 各自が好きな時間に遊びたい | VPSまたは専用サービス |
| Webサイトを作りたい | 共用レンタルサーバー |
まとめ
ゲームサーバーは共用レンタルサーバーでは動きません。常駐プロセスとポートの開放が必要で、共用サーバーはどちらにも対応していないためです。プランを上げても解決しません。
実際の選択肢はVPS・ゲーム専用サービス・自宅のPCの3つです。
VPSは自由度が高い代わりに、OSの更新もセキュリティ対策もバックアップも自分の作業になります。MODを自由に構成したい、対応タイトルの枠に縛られたくない場合はこちらです。
ゲーム専用サービスは構築の手間が小さい代わりに、できることが決められた範囲になります。ただし更新・バックアップ・障害対応は同じく自分に残ります。
自宅のPCは、各自が好きな時間に遊びたい場合には向きません。ホストが離席すると止まり、自宅の回線を外部に開放することにもなります。
プラン選びの基準はメモリです。タイトル・参加人数・MOD・プレイ期間で必要量が変わります。迷ったら1段階上を選ぶほうが安定します。
確認すべきは7項目。とくにバックアップの方法(セーブデータを失わないため)と誰が管理するか(更新が止まるとリスクになる)は、始める前に決めてください。
エックスサーバー株式会社の「XServer VPS for Game」は37タイトルに対応し、36ヶ月契約で2GBが月1,265円、8GBが月3,850円。初期費用は無料で、申し込み時にゲームを選ぶと自動でインストールされます。料金と対応タイトルは変わることがあるため、契約前に公式サイトでご確認ください。
ゲーム向けサービスはXServer VPS for Gameの記事、無料枠についてはXServer GAMEsの記事、タイトル別はマイクラ向けサーバー比較をご覧ください。