ARKのマルチサーバーは、ゲームサーバーの中でもメモリの要求が大きいタイトルとして知られています。そのため「とりあえず安いプランで」と始めると、起動しない・途中で落ちるという形でつまずきます。ここでは立てる流れと、その前に確認すべき点を整理します。当サイトは非公式サイトで、公式に確認できた内容だけを掲載する方針です。VPS全般はVPSピラーをご覧ください。
共用レンタルサーバーでは動かない
「ARK レンタルサーバー」で検索すると一般的なレンタルサーバーの記事が出てきますが、それらでは動きません。| 必要なもの | 共用レンタルサーバー |
|---|---|
| 常駐プロセスの実行 | 不可 |
| 専用ポートの開放 | 不可 |
| 任意のソフトウェアの導入 | 不可 |
| 大容量のメモリ | 保証値は非公開 |
出典:エックスサーバー公式の機能一覧(2026年9月3日確認)。共用プラン側の制約について。
プランを上げても解決しません。用途が違うためです。共用レンタルサーバーはWebサイトを公開するためのサービスで、ゲームサーバーを動かす設計にはなっていません。
選択肢はVPSかゲーム専用サービスになります。
手順1:メモリを見積もる
ARKで最初に決めるべき項目です。| 要素 | メモリへの影響 |
|---|---|
| マップの種類 | マップによって必要量が変わる |
| 参加人数 | 人数が増えるほど必要 |
| MODの有無と数 | 大きく増える |
| 建築物の量 | 増えるほど負荷が上がる |
| プレイ期間 | 長く続けるほど蓄積する |
必要なメモリ量は、公式や配布元の情報で確認してください。タイトルのバージョンやマップによって要件が変わることがあり、古い記事の数値がそのまま当てはまるとは限りません。当サイトでは確認できていない数値を掲載しない方針です。
「長く続けるほど蓄積する」という点は見落とされやすい項目です。建築物が増え、生物が増え、セーブデータが大きくなると、最初は足りていたメモリが足りなくなります。始めた時点でぎりぎりのプランを選ぶと、数ヶ月後に問題が出ます。余裕を見てください。
手順2:VPSを契約する
契約前に確認する項目です。| # | 確認項目 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 1 | メモリ容量 | ARKでは最重要 |
| 2 | プラン変更の条件 | 足りなかったときに上げられるか |
| 3 | ディスク容量 | ゲーム本体とセーブデータで消費する |
| 4 | コンソールの有無 | 接続できなくなったときの復旧手段 |
| 5 | バックアップ | 標準かオプションか |
| 6 | 転送量の扱い | 上限と超過時の課金 |
②が特に重要です。ARKは運用しているうちに必要量が増えるため、プランを上げられるかどうかで先の選択肢が変わります。上げるときに停止が必要か、データの移行が必要かも確認してください。
XServer VPSは36ヶ月契約で8GBが月3,850円、16GBが月8,690円。ARKに対応した「XServer VPS for Game」も同額で、申し込み時にゲームを選ぶだけで自動構築され、他社からの簡単移行にも対応しています。詳細はVPS料金の記事にまとめています。契約前に公式サイトでご確認ください。
手順3:サーバーを構築する
大まかな流れです。
- VPSにSSHで接続する
- OSとパッケージを最新にする
- 必要な実行環境を用意する
- サーバーソフトを配置する
- 設定ファイルを調整する
- 使用するポートを開放する
- サーバーを起動する
- 外部から接続できるか確認する
①②は必ず先に済ませてください。SSHの設定はSSH接続の記事にまとめています。
ゲーム専用サービスを使う場合、③〜⑤がテンプレートで簡略化されることがあります。ただしその後の更新とバックアップは自分の作業として残ります。詳細はXServer for Gameの記事にまとめています。
ARKはゲーム本体のファイルサイズも大きいタイトルです。ダウンロードと展開に時間がかかり、ディスク容量も消費します。構築の途中でディスクが足りなくなることがあるため、事前に容量を確認してください。
手順4:接続できるようにする
ここでつまずくことが多い部分です。| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要なポートが開いているか | ゲームによって複数必要な場合がある |
| ファイアウォールの設定 | VPS側で塞がれていないか |
| サーバーが起動しているか | プロセスが動いているか |
| 接続に使うアドレス | VPSのIPアドレス |
「サーバーは起動しているのに接続できない」場合、ほとんどはポートかファイアウォールです。
ポートを開けるときは、必要なものだけにしてください。すべてを開放すると外部からの不正なアクセスを受けやすくなります。ゲーム用のポートと、管理用の接続に必要なポートだけを開けるのが基本です。
セーブデータのバックアップ
これは最初に決めてください。| 状況 | 起こり得ること |
|---|---|
| メモリ不足でサーバーが落ちた | データが壊れることがある |
| ディスクが埋まった | 書き込めなくなる |
| 設定を誤った | 元に戻せない |
| MODの更新で不整合 | 動かなくなることがある |
ARKは長期間かけて建築物や生物を積み上げるゲームです。失ったときの損失が時間として大きくなります。
VPSでは自動バックアップが標準に含まれないことがあります。含まれない場合、セーブデータのバックアップは自分で仕組みを作る必要があります。「動き始めてから考える」ではなく、始める前に決めてください。
運用で必要になること
立てて終わりではありません。| 作業 | 頻度 |
|---|---|
| OSとパッケージの更新 | 継続的に |
| セーブデータのバックアップ | 定期的に |
| ゲーム本体の更新 | 更新が出たとき |
| MODの更新と動作確認 | MODを使っている場合 |
| メモリ・ディスクの確認 | 定期的に |
| 参加者の管理 | 必要に応じて |
MODを使っている場合、更新のたびに動作確認が必要になります。ゲーム本体の更新とMODの更新がずれると、動かなくなることがあります。
OSの更新を止めたVPSは、公開されている脆弱性を放置した状態になります。ゲームサーバーは外部からの接続を受け付ける以上、放置はリスクです。誰がいつ更新するかを決めてから始めてください。
費用と分担
VPSの費用は月額だけではありません。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 月額 | プランの利用料 |
| オプション | バックアップなど |
| 運用の手間 | 更新・バックアップ・障害対応の時間 |
ARKはメモリ要求が大きいため、他のタイトルより上位のプランが必要になる傾向があります。友人同士で費用を分担する場合も、管理する人は決めておいてください。誰が更新するかが曖昧だと、放置されたサーバーになります。
まとめ
ARKのマルチサーバーは共用レンタルサーバーでは動きません。常駐プロセスとポートの開放が必要で、共用サーバーはどちらにも対応していないためです。プランを上げても解決しません。
最初にメモリを見積もってください。ARKはゲームサーバーの中でも要求が大きいタイトルです。マップ、参加人数、MODの有無で必要量が変わります。
「長く続けるほど必要量が増える」点に注意してください。建築物や生物が増えると、最初は足りていたメモリが足りなくなります。ぎりぎりのプランを選ぶと数ヶ月後に問題が出ます。
プラン変更の条件は契約前に確認してください。足りなくなったときに上げられるか、停止やデータ移行が必要かで、先の選択肢が変わります。
ARKはゲーム本体のファイルサイズも大きいため、ディスク容量も確認してください。構築の途中で足りなくなることがあります。
セーブデータのバックアップは始める前に決めてください。VPSでは自動バックアップが標準に含まれないことがあります。
MODを使う場合、更新のたびに動作確認が必要です。本体とMODの更新がずれると動かなくなることがあります。
VPS全般はVPSピラー、ゲーム向けサービスはXServer for Gameの記事、他タイトルはパルワールドの記事とマイクラサーバーの立て方をご覧ください。