マインクラフトのマルチサーバーは、共用レンタルサーバーでは動かせません。常時動き続けるプログラムと専用ポートが必要で、共用サーバーはどちらにも対応していないためです。VPSを使うことになりますが、その場合はサーバーの構築も更新もセキュリティ対策も自分の作業になります。ここでは事前に決めることから順に整理します。当サイトは非公式サイトで、公式に確認できた内容だけを掲載する方針です。VPS全般はVPSピラーをご覧ください。

なぜ共用サーバーでは動かないのか

先に理由を押さえておきます。

必要なもの共用レンタルサーバー
常駐プロセスの実行不可
専用ポートの開放不可
任意のソフトウェアの導入不可
メモリの確保保証値は非公開

出典:エックスサーバー公式の機能一覧(2026年9月3日確認)。共用プラン側の制約について。

マインクラフトのサーバーは、常に起動していて接続を待ち受けるプログラムです。Webサイトのようにリクエストが来たときだけ動くものではありません。共用レンタルサーバーはこの形式のプログラムを許可していないため、VPS・専用サーバー・クラウドのいずれかが必要になります。

手順1:エディションを決める

最初にこれを決めないと、準備するものが変わります。
Java版統合版(Bedrock)
対応機種PC(Windows/Mac/Linux)スマホ・ゲーム機・Windows
サーバーソフトJava版用統合版用(別物)
既定ポート25565/TCP19132/UDP
MOD・プラグイン種類が豊富対応状況が異なる

Java版と統合版は、そのままでは一緒に遊べません。サーバーソフトが別物です。「友達はスマホ、自分はPC」という場合、どちらのエディションに合わせるかを先に決めてください。合わせないと接続できません。

手順2:必要なメモリを見積もる

プラン選びの基準になります。
構成メモリの考え方
バニラ・少人数2GB程度から動作するが余裕を見る
バニラ・人数が多い人数に応じて増やす
プラグイン導入構成しだいで大きく増える
MOD導入MODの数と種類で大きく増える
ワールドが広い読み込む範囲が増えるほど必要量が上がる

メモリが足りないと、サーバーが落ちる・動作が重くなるという形で現れます。迷ったら1段階上のプランを選ぶほうが安定します。VPSは上位プランへの変更に対応していることが多いため、まず小さく始めて足りなければ上げるという進め方もできます。ただし変更の条件は契約前に確認してください。

手順3:VPSを契約する

契約前に確認しておく項目です。
#確認項目なぜ重要か
1メモリ容量動作の安定に直結する
2プラン変更の条件足りなかったときに上げられるか
3コンソールの有無SSHが切れたときの復旧手段
4転送量の扱い上限と超過時の課金
5バックアップ標準かオプションか
6用意されているイメージ初期構築の手間が変わる

③のコンソールは実務で効きます。ファイアウォールの設定を誤ってSSHでログインできなくなるのは、VPSでよくある事故です。管理画面から直接操作できる手段がないと、作り直すことになります。

XServer VPSは36ヶ月契約で4GBが月2,035円、8GBが月3,850円。Minecraftのアプリイメージが用意されており、申し込みと同時に自動でインストールが始まります。詳細はVPS料金の記事にまとめています。契約前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

手順4:サーバーを構築する

VPSを契約したあとの大まかな流れです。

  1. VPSにSSHで接続する
  2. OSとパッケージを最新にする
  3. マインクラフトの動作に必要な実行環境を入れる
  4. サーバーソフトを配置する
  5. 利用規約(EULA)に同意する設定を行う
  6. サーバーの設定ファイルを調整する
  7. 使用するポートを開放する
  8. サーバーを起動する
  9. 外部から接続できるか確認する

⑤の規約同意は必須です。初回起動時に生成されるファイルで同意を示す設定を行わないと、サーバーは起動しません。これは仕様なので、忘れずに行ってください。

③の実行環境は、遊ぶバージョンによって必要なものが変わります。新しいバージョンほど新しい実行環境を要求することがあります。「どのバージョンで遊ぶか」を決めてから、そのバージョンの要件を確認してください。古い手順書のとおりに入れると、起動しないことがあります。

手順5:接続できるようにする

ここでつまずくことが多い部分です。
確認項目内容
ポートが開いているかJava版25565/TCP、統合版19132/UDP
ファイアウォールの設定VPS側の設定で塞がれていないか
サーバーが起動しているかプロセスが動いているか
接続に使うアドレスVPSのIPアドレス

「サーバーは起動しているのに接続できない」場合、ほとんどはポートかファイアウォールです。

ポートを開けるときは、必要なものだけにしてください。すべてを開放すると、外部からの不正なアクセスを受けやすくなります。マインクラフト用のポートと、管理用の接続に必要なポートだけを開けるのが基本です。

XServer VPSの申込画面
XServer VPSの申込画面の最初のページ。XServer VPSとXServer VPSクラウドの違いが表示される(2026年10月9日撮影)。

運用で必要になること

立てて終わりではありません。
作業頻度
OSとパッケージの更新継続的に
ワールドデータのバックアップ定期的に
サーバーソフトの更新バージョンを上げるとき
動作の確認定期的に
参加者の管理必要に応じて

ワールドデータのバックアップは必ず仕組みを作ってください。時間をかけて作った建築物が、サーバーの不調やデータの破損で失われることがあります。VPSでは自動バックアップが標準に含まれないことがあるため、含まれない場合は自分で定期的に取得する必要があります。

OSの更新を止めたVPSは、公開されている脆弱性を放置した状態になります。マインクラフトのサーバーは外部からの接続を受け付ける以上、放置するとリスクになります。誰がいつ更新するかを決めてから始めてください。

費用の考え方

VPSの費用は月額だけではありません。

費用内容
月額プランの利用料
オプションバックアップなど
運用の手間構築・更新・障害対応の時間

友人同士で遊ぶ目的なら、費用を分担するという方法もあります。ただし管理する人は決めておいてください。誰も更新しないサーバーは、時間とともにリスクが上がります。

料金の考え方はVPS料金の記事、他社との比較はマイクラ向けサーバー比較にまとめています。

まとめ

マインクラフトのマルチサーバーは共用レンタルサーバーでは動かせません。常駐プロセスとポートの開放が必要で、共用サーバーはどちらにも対応していないためです。

最初にエディションを決めてください。Java版と統合版はサーバーソフトもポートも別物で、そのままでは一緒に遊べません。

メモリがプラン選びの基準です。バニラの少人数なら2GB程度から動きますが、MODやプラグインを入れる場合は大きく増えます。迷ったら1段階上を選ぶほうが安定します。

契約前に確認するのは、メモリ・プラン変更の条件・コンソールの有無・転送量・バックアップ・用意されているイメージの6項目です。

接続できないときは、ほとんどがポートかファイアウォールの設定です。開けるポートは必要なものだけにしてください。

立てて終わりではありません。OSの更新とワールドデータのバックアップは、仕組みを決めてから始めてください。

XServer VPSは36ヶ月契約で4GBが月2,035円、8GBが月3,850円、初期費用は0円。Minecraft用のアプリイメージがあり、ゲーム専用VPSなら申し込み時にモードを選ぶだけで構築されます。料金は変わることがあるため、契約前に公式サイトでご確認ください。

VPS全般はVPSピラー、サーバー選びはマイクラ向けサーバー比較、ゲーム向けサービスはXServer for Gameの記事をご覧ください。