ホームページの作り方を、専門用語をできるだけ使わずに最初から説明します。「サーバー」「ドメイン」「WordPress」といった言葉が出てくるだけで難しく感じるかもしれませんが、やることは「置き場所を借りて、住所を決めて、中身を作る」という3つだけです。パソコンが得意でない方でも、手順どおりに進めれば公開までたどり着けます。

最初にお伝えしたいこと:いちばん時間がかかるのは、パソコンの操作ではなく「何を載せるかを決めること」です。文章と写真が用意できていれば、作業自体は数日で終わります。逆に、内容が決まらないまま操作を始めると、途中で止まります。まず紙に書き出すところから始めてください。

ホームページに必要な3つのもの

家を建てるのに例えると分かりやすくなります。

必要なもの役割家に例えると費用
サーバーホームページを置く場所土地月693円〜
ドメインホームページの住所住所無料になる
WordPressホームページを作るソフト建物0円

WordPressというソフトは無料です。世界中で使われている、ホームページを作るための道具だと思ってください。

つまり実際にお金がかかるのはサーバー代だけで、月693円程度から始められます。ドメイン(住所)も、サーバーを1年以上契約すれば無料になります。

費用はいくらか

契約期間月額1年あたり住所(ドメイン)
12ヶ月990円11,880円1つ無料
36ヶ月693円8,316円2つ無料

出典:エックスサーバー公式料金ページ(2026年9月3日確認・税込)。割引価格は2026年11月4日17:00まで。3ヶ月・6ヶ月の契約は割引も無料の住所も付きません。

最初は12ヶ月契約で十分です。月額は少し高くなりますが、途中でやめても返金はないため、「まず1年やってみる」という考え方のほうが安全です。

作業を止めないための準備

パソコンを触る前に、これを用意してください。ここが8割です。

載せる文章

紙でもメモアプリでも構いません。次のことを書き出します。

  • 何をしている人・会社か(一言で)
  • 誰に向けたものか
  • 提供している内容(商品、サービス、活動)
  • 連絡先(電話番号、メールアドレス、受付時間)
  • 住所や営業時間(お店がある場合)

きれいな文章にする必要はありません。あとから何度でも直せます。

載せる写真

  • お店や事務所の様子
  • 商品やサービスの写真
  • ご自身やスタッフの写真(あると信頼されやすくなります)

スマートフォンで撮った写真で十分です。明るい場所で撮れば、きれいに見えます。

インターネットで見つけた画像を勝手に使わないでください。著作権の問題になります。自分で撮った写真か、「商用利用可」と明記された無料素材を使ってください。

ホームページの住所(ドメイン)

example.com のような文字列です。あとから変更できません。

決めるときのポイントです。

  1. 短く、読みやすい(電話で伝えられる長さ)
  2. お店や事業の名前と関係がある
  3. ハイフンや数字を多用しない
  4. .com を選ぶ(いちばん一般的で、無料になります)

候補を2〜3案考えてください。希望の名前がすでに使われていることがあります。

作る手順

  1. 1
    文章と写真を用意する
    ここが準備の8割。紙に書き出すだけでよい
  2. 2
    住所(ドメイン)の候補を2〜3案決める
    あとから変更できないので、ここは時間をかける
  3. 3
    サーバーを申し込む
    「クイックスタート」を選ぶと、必要な設定が自動で終わる。契約期間は12ヶ月以上。詳しい手順はクイックスタートの記事へ
  4. 4
    完了のメールを待つ
    申込後、自動で準備が進む。完了のメールに、編集画面へのアドレスが書かれている
  5. 5
    デザインのひな型を選ぶ
    「テーマ」と呼ばれるひな型から選ぶ。無料のもので十分。あとから変更できる
  6. 6
    文章と写真を入れていく
    ワープロソフトを使う感覚で操作できる。用意した内容を配置していく
  7. 7
    公開前に確認する
    スマートフォンでの見え方、電話番号の間違い、問い合わせフォームの動作
WordPressのブロックエディタで記事を編集している画面
ブロックエディタで記事を編集している画面。本文は段落・見出しなどのブロック単位で追加し、右側のパネルで公開状態やカテゴリーを設定する(WordPress公式のお試し環境「WordPress Playground」で撮影、2026年10月10日)。

最初に作るページ

4ページあれば公開できます。全部作ってから公開しようとすると、いつまでも公開できません。

ページ書くこと
トップページ何をしている人・会社か。いちばん伝えたいこと
サービス・商品提供している内容
会社・お店について名前、住所、電話番号、営業時間
お問い合わせ連絡先、または問い合わせフォーム

あとから「お知らせ」「実績」「アクセス(地図)」などを追加していけば大丈夫です。

公開前に確認すること

この確認を飛ばさないでください。
確認すること見るポイント
スマートフォンでの見え方実際にスマホで開いて全ページ見る
問い合わせフォーム自分でテスト送信して、受け取れるか
電話番号数字が合っているか
住所正しく書けているか
名前お店や会社の名前に誤字がないか
営業時間今の時間と合っているか

問い合わせフォームのテスト送信は必ず行ってください。「作ったつもりで動いていなかった」という失敗が本当に多く、何ヶ月も問い合わせを受け取れていなかった、という例があります。自分で送ってみて、ちゃんと届くか確認してください。

いまはスマートフォンで見る人がほとんどです。パソコンできれいに見えていても、スマホで崩れていることがあります。必ず実機で確認してください。

失敗しても大丈夫な理由

不安に感じる方が多いので、先にお伝えします。

1. 自動でバックアップが取られています
エックスサーバーは14日分のバックアップを自動で保存しており、元に戻すのは無料です。操作を間違えても戻せます。

  1. 公開後も何度でも直せます
    文章、写真、デザイン、すべてあとから変更できます。完璧を目指す必要はありません。

  2. 変更できないのは住所(ドメイン)だけです
    逆に言えば、ここだけ慎重に決めれば、あとは気楽に進められます。

つまずきやすいところ

つまずき対処
何を書けばいいか分からないお客さんによく聞かれることを書く
デザインが決まらない無料のひな型で進める。あとから変えられる
住所(ドメイン)が決まらない完璧を探さない。短くて読めれば十分
申し込んだのに表示されない準備中。時間をおいて見てください
写真がないスマホで撮る。明るい場所で撮れば十分
途中で止まってしまった4ページだけ作って、まず公開する

「申し込んだのにホームページが表示されない」のは、故障ではありません。住所(ドメイン)が使えるようになるまで、少し時間がかかります。数時間おいてから、もう一度開いてみてください。

公開したあと

公開してからが本番です。とはいえ、難しいことはありません。

自分で更新できます。営業時間が変わった、新しい商品が入った、お知らせを載せたい。こうした変更は、編集画面から自分で書き換えるだけです。制作会社に頼む必要も、追加費用もかかりません。

定期的に確認すること

  1. 載せている情報が今の状態と合っているか
  2. 問い合わせフォームがちゃんと動いているか
  3. サーバーの契約が切れていないか(自動更新にしておくと安心です)

まとめ

ホームページを作るのに必要なのはサーバー・ドメイン・WordPressの3つで、実際にお金がかかるのはサーバー代だけ(月693円程度から)です。

いちばん時間がかかるのは「何を載せるかを決めること」です。文章と写真を先に用意しておけば、作業自体は数日で終わります。

変更できないのは住所(ドメイン)だけで、それ以外はあとから何度でも直せます。バックアップも自動で取られているので、操作を間違えても戻せます。

まず4ページだけ作って公開してください。完成を待って半年公開しないより、7割の出来で今月公開するほうが、得られるものは大きくなります。

会社のホームページとして作る場合は会社のホームページ作り方、個人事業主の方は個人事業主のホームページ作り方、申込の詳しい手順はクイックスタートの記事をご覧ください。