アフィリエイトブログは、開設そのものは普通のブログと同じです。違うのは、収益化を前提にするために整えておくべきものと、守らなければならない表示のルールがあることです。ここでは開設手順に加えて、ASPに登録する前の準備、広告表示の法的なルール、そして成果が出るまでの現実的な期間を扱います。ブログ全般の始め方はブログの始め方をご覧ください。

先に現実的な話をします。アフィリエイトで収益が出るまでには時間がかかります。検索エンジンに評価されるまで数ヶ月、そこから成果につながるまでさらに時間が必要です。半年から1年は成果が出ない前提で取り組むほうが、途中で挫折しにくくなります。短期間で稼げると謳う情報には注意してください。

なぜWordPressを使うのか

収益化を前提にする場合、無料ブログには制約があります。

無料ブログWordPress
広告掲載の制限サービスによってある制限が少ない
サービス側の広告表示されるなし
独自ドメイン使えないことが多い使える
サービス終了時記事が失われるサーバーを移せば継続
評価の引き継ぎ引き継げない独自ドメインなら引き継げる

特に重要なのが独自ドメインで運営できることです。ドメインは記事を書き続けるほど検索エンジンからの評価が蓄積します。無料ブログの借り物のURLでは、サービスを離れたときにこの評価がゼロに戻ります。

費用はサーバー代のみで、エックスサーバーなら36ヶ月契約で月693円、12ヶ月契約で月990円です。独自ドメインは12ヶ月以上の契約で永久無料特典の対象になります。料金の詳細は料金ピラーをご覧ください。

開設の手順

  1. 1
    ジャンルを決める
    自分が経験したことがある分野を選ぶ。収益性の高いジャンルは競合が強く、経験がないと具体的な内容を書けない
  2. 2
    ドメイン名を決める
    あとから変更できない。特定の商品名を入れると、ジャンルを広げるときに窮屈になる。少し広めの名前にする
  3. 3
    サーバーを契約してWordPressを設置する
    クイックスタートを使えば申込と同時に完了する(手順)。契約期間は12ヶ月以上を選ぶ
  4. 4
    初期設定を済ませる
    記事を書く前にパーマリンクを決める。詳細は初期設定チェックリストへ
  5. 5
    必要な3ページを作る
    運営者情報・問い合わせ先・プライバシーポリシー。ASPの審査でも求められる
  6. 6
    記事を書いて公開する
    ASP登録の前にある程度の記事を用意する。読者の疑問に答える内容を優先する
  7. 7
    ASPに登録する
    扱いたい商材のあるASPに登録して審査を通す。複数登録しておくと選択肢が広がる
WordPressのブロックエディタで記事を編集している画面
ブロックエディタで記事を編集している画面。本文は段落・見出しなどのブロック単位で追加し、右側のパネルで公開状態やカテゴリーを設定する(WordPress公式のお試し環境「WordPress Playground」で撮影、2026年10月10日)。

ASP登録前に用意する3ページ

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)には審査があることが多く、次の3ページがないと通らない場合があります。

1. 運営者情報
誰が運営しているブログかを示すページです。実名でなくハンドルネームでも構いませんが、読者が「誰が書いているか」を確認できる状態にします。専門性や経験を書いておくと、記事の信頼性にもつながります。

  1. 問い合わせ先
    フォームまたはメールアドレスです。独自ドメインのメールアドレスを使うと信頼性が上がります。エックスサーバーはメールアカウント無制限で追加費用なく作成できます。手順はメールアドレス作成の記事へ。

  2. プライバシーポリシー
    アクセス解析や広告で取得する情報の扱いを記載するページです。Googleアナリティクスや広告サービスを使う場合、記載が求められることがあります。

記事数の目安はASPによって異なります。10〜20記事程度あると審査に通りやすいとされることが多いですが、公式に基準が公開されているわけではありません。記事数より内容が薄くないことのほうが重要です。

守らなければならない表示のルール

ここは知らなかったでは済まない部分なので、しっかり押さえてください。

広告であることを明示する

広告であることを隠して宣伝する行為(ステルスマーケティング)は、景品表示法の規制対象です。アフィリエイトリンクを含む記事には、広告であることが読者に分かるように明示してください。

一般的には、記事の冒頭に「PR」「広告」「アフィリエイトリンクを含みます」といった表記を置きます。記事の最下部だけに小さく書く形は不十分とされることがあります。読者が最初に認識できる位置に置いてください。

事実と異なる表現を書かない

商品やサービスについて、実際より著しく優良だと誤認させる表示は景品表示法で禁止されています。

  • 使っていない商品を「使ってみた」と書く
  • 根拠のない「No.1」「最安」といった表現
  • 効果を保証するような書き方

料金や仕様を書く場合は、出典と確認日を明記してください。当サイトも各記事に「出典:公式ページ(2026年9月3日確認)」と記載しています。

商材ごとのルールを確認する

健康食品、化粧品、医療、金融といった分野には、それぞれ個別の法規制があります。書ける表現に制限があるため、参入する前に確認してください。ASPや広告主から表現のガイドラインが示されることもあります。

規約違反や法令違反は、報酬の取り消しやアカウント停止につながります。ASPやプログラムによっては、事実と異なる宣伝を行った場合に報酬を取り消すと明記しているものもあります。積み上げてきたものを一度に失うリスクがあるため、グレーな表現は避けてください。

成果が出るまでの現実的な見積もり

正直に書きます。アフィリエイトはすぐに収益が出るものではありません。

一般に、次のような時間がかかるとされています。

  1. 記事を公開してから検索エンジンに認識されるまで
  2. 検索順位が安定するまで
  3. アクセスが集まるまで
  4. 成果につながるまで

これらを合わせると、最初の数ヶ月はほぼ成果が出ないと考えたほうが現実的です。個人差が大きく、ジャンルや競合の状況にも左右されるため、具体的な期間や金額を断言することはできません。

短期間で確実に稼げると謳う情報には注意してください。収益を保証する表現自体が、規制の対象になり得ます。

続けるための設計

成果が出るまで時間がかかる以上、続けられる形にすることが最大の課題になります。

  1. 自分が語れるジャンルを選ぶ。経験のない分野は、調べて書くだけになり、記事が薄くなります。読者にも見抜かれます。

  2. 記事の型を決める。毎回構成から考えると時間がかかります。結論→理由→具体例→注意点→まとめ、という型を1つ持っておくと負担が減ります。

  3. 頻度を決めすぎない。週1本でも続けるほうが、毎日更新を目指して3日で止まるより成果が出ます。

  4. デメリットも書く。良いことだけ書かれた記事は信頼されません。向かない人・条件を正直に書くほうが、結果的に読まれます。

  5. 数字を見すぎない。最初の数ヶ月はアクセスがほぼありません。毎日確認すると精神的に消耗します。

やってはいけないこと

行為リスク
広告であることを隠す景品表示法違反(ステマ規制)
使っていない商品のレビューを書く景品表示法違反、信頼の喪失
根拠のない「No.1」「最安」表現景品表示法違反
他サイトの文章をコピーする著作権侵害
自分で自分の紹介リンクから申し込む規約違反(報酬取り消し)
効果を保証する表現法令違反、返金トラブル

まとめ

アフィリエイトブログの開設手順は普通のブログと同じですが、ASP登録前に3ページ(運営者情報・問い合わせ先・プライバシーポリシー)を用意することと、広告表示のルールを守ることが加わります。

特に広告であることの明示は、景品表示法の規制対象です。記事の読者が最初に認識できる位置に表記してください。事実と異なる表現も、報酬取り消しや法令違反につながります。

成果が出るまでには時間がかかります。半年から1年は成果が出ない前提で、自分が語れるジャンルを選び、続けられる頻度で書くのが結果的にいちばん早い道になります。

ブログ全般の始め方はブログの始め方、副業として取り組む場合は副業ブログの始め方、開設の具体的手順はWordPressブログの始め方をご覧ください。