ブログ用にサーバーを選ぶときは、「今」ではなく「アクセスが増えたとき」を基準にしてください。始めたばかりの段階ではどのサーバーでも差は出ませんが、記事が伸びてアクセスが集まったときに制約が出ると、いちばん重要な時期に機会を失います。ここではブログ特有の判断基準を整理し、確認済みの数値で比較します。比較の全体像は比較ピラーをご覧ください。

✓先に結論:用途で決まる
ブログで重視すべき条件こんな人
  • 転送量無制限(アクセス増加時に制限がかからない)
  • 自動バックアップの無料復元(プラグイン更新の事故に備える)
  • 長く使える安定性(乗り換えの手間を避ける)
優先度が低い条件こんな人
  • CPUの世代など細かいスペック
  • 容量(記事中心なら500GBでも余る)
  • 最安であること(上位3社の差は月30円強)
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ブログで重要な条件

一般的なサーバー比較とは順位が変わります。

#条件なぜブログで重要か
1転送量の上限アクセスが伸びたときに制限がかかる
2自動バックアップと復元費用プラグイン更新でサイトが壊れる
3長期運用の安定性乗り換えの手間が大きい
4マルチドメイン2つ目のブログを作りたくなる
53年総額長く使う前提なので効いてくる
6容量記事中心なら優先度は低い

容量の優先度は思ったより低くなります。テキスト中心のブログなら、記事が数百本になっても容量が問題になることはまずありません。エックスサーバーのスタンダードプランは500GBあります。画像を大量に扱う場合を除き、容量で選ぶ必要はありません。

転送量がなぜ重要か

ブログ用サーバー選びで、これがいちばん見落とされる項目です。

転送量とは、サイトから訪問者へ送るデータの量です。アクセスが増えれば転送量も増えます。

上限があるサービスの場合、超えると何が起きるか

  • サイトの表示が制限される
  • 追加料金が発生する
  • 上位プランへの変更を求められる

問題は、これが「アクセスが伸びたタイミング」で起きることです。記事が検索で上位に入った、SNSで話題になった。いちばんチャンスの時期に、サイトが見られない状態になります。

サービス転送量
エックスサーバー無制限
ConoHa WING ベーシック無制限
ロリポップ! ハイスピード無制限

出典:エックスサーバー公式の機能一覧、ConoHa WING公式の機能一覧、ロリポップ!公式の料金ページ(いずれも2026年9月5日確認)。

契約前に必ず確認してください。「無制限」と書かれていても、実際には目安が設定されている場合があります。

3年総額の比較

長く続ける前提なので、総額で見てください。

サービス・プラン月額(36ヶ月)3年総額転送量自動バックアップ
ロリポップ! スタンダード605円21,780円無制限有料オプション
ConoHa WING ベーシック678円24,408円無制限無料(14日分・1日1回)
ロリポップ! ハイスピード660円23,760円無制限無料(7世代)
エックスサーバー スタンダード693円24,948円無制限14日分・復元無料

出典:各社公式サイトの料金ページ・機能ページ(2026年9月3日確認・税込)。36ヶ月契約の場合。エックスサーバーは2026年11月4日17:00まで、ConoHa WINGは2026年10月22日16:00までのキャンペーン価格。

エックスサーバーは最安ではありません。ConoHa WINGとの差は3年で540円、月あたり約15円です。

この差で選ぶ意味はほとんどありません。むしろ転送量やバックアップの条件で判断してください。

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自動バックアップが効く場面

ブログ運営では、次のトラブルが実際に起こります。

トラブル頻度
プラグインを更新したらサイトが真っ白になったよくある
テーマを変更したらレイアウトが崩れたよくある
PHPバージョンを切り替えたら表示されなくなったある
記事を誤って削除したある
.htaccessを編集したら500エラーになったある

これらは自動バックアップから戻せます。ただし復元が有料のサービスもあるため、条件を確認してください。

エックスサーバーは14日分の自動バックアップを保持し、復元は無料です。この条件があると、プラグインを試すハードルが下がります。

ブログを長く運営するほど、失うものが大きくなります。1年書き続けた記事が壊れて戻せない、という事態は避けたいところです。サーバー側のバックアップに加えて、WordPressのバックアッププラグインで手元にも保存しておくとより安全です。

途中で乗り換えられるか

「アクセスが増えてから乗り換えればいい」という考え方の検証です。

乗り換えには次の作業が発生します。
  1. 移行先のサーバーを契約する
  2. WordPressのデータを移行する
  3. 動作を確認する
  4. ネームサーバーを切り替える
  5. 反映を待つ(数時間〜72時間、この間表示が不安定)
  6. メールを再設定する
  7. 旧サーバーを解約する

記事が増えているほど、作業も慎重になります。また切り替え中は記事の更新ができません。

乗り換え自体は可能です。手順はWordPressの引っ越しにまとめています。ただし「あとで乗り換えればいい」と考えて条件の悪いサーバーを選ぶより、最初から条件を満たすものを選ぶほうが、結果的に手間は少なくなります。

収益化を視野に入れる場合

サーバー側で必要な条件は多くありません。

条件レンタルサーバーなら
独自ドメインが使える問題なし
広告の掲載に制限がない問題なし
サービス終了で記事が消えない問題なし(データは自分のもの)

制限があるのは無料ブログサービスのほうです。レンタルサーバー+WordPressの構成なら、これらの制約はありません。

無料ブログとの比較は無料ブログとWordPress、収益化の準備はアフィリエイトブログの始め方にまとめています。

WordPressの管理画面(ダッシュボード)
WordPressの管理画面(ダッシュボード)。左のメニューから投稿・固定ページ・外観(テーマ)・プラグイン・設定を操作する(WordPress公式のお試し環境「WordPress Playground」で撮影、2026年10月10日)。

2つ目のブログを作るとき

ブログを1つ運営していると、たいてい2つ目を作りたくなります。

マルチドメインが無制限なら、1契約で複数のブログを運営できます。サーバーを追加契約する必要はありません。

項目エックスサーバー
マルチドメイン無制限
サブドメイン無制限
データベース無制限
無料ドメイン24ヶ月以上で2つ

出典:エックスサーバー公式の機能一覧(2026年9月3日確認)。

独自ドメイン無料特典が2つ付くため、2つ目のブログもドメイン代0円で始められます。

判断の目安

状況向いている選択
本気で育てるつもり転送量無制限を優先
趣味の範囲、アクセスは少ない低価格プランで十分
収益化を目指す転送量+バックアップの条件
複数ブログを運営する予定マルチドメイン無制限
コストを最優先ロリポップ!の低価格プラン

まとめ

ブログ用のサーバーは「アクセスが増えたとき」を基準に選んでください。始めたばかりの段階ではどこも同じですが、記事が伸びたときに制約が出ると、いちばん重要な時期を逃します。

もっとも重要なのは転送量の上限です。契約前に必ず確認してください。「無制限」と書かれていても、実際には目安が設定されている場合があります。

次に自動バックアップの復元費用です。プラグインの更新でサイトが壊れることは実際に起こります。無料で戻せるかどうかは、安心して運営できるかに直結します。

エックスサーバーは最安ではありません。ConoHa WINGとの3年総額の差は540円、月15円です。この差で選ぶ意味はなく、転送量とバックアップの条件で判断してください。

「あとで乗り換えればいい」は、記事が増えるほど大変になります。長く続ける前提なら、最初から条件を満たすものを選ぶほうが結果的に楽です。

WordPress向けの詳しい比較はWordPress向けサーバー比較、ブログの始め方はブログの始め方、各社の詳細はConoHa WINGとの比較をご覧ください。