「ロリポップは安いけど、エックスサーバーのほうが速いって本当?」。この2社は月額の見え方が大きく違うため、比較するときは同じ性能帯のプラン同士で並べないと判断を誤ります。両方を実際に契約している立場から、3年総額・同条件の実測・サポート体験で比べました。結論は用途で決まります。他社を含めた横断比較は比較のまとめページにあります。

✓先に結論:用途で決まる
エックスサーバーこんな人
  • 3年以上運用するブログ・会社HP
  • 障害の少なさ・電話サポートを重視
  • 無料ドメイン2つ・14日分バックアップを標準で使いたい
  • 迷ったらこちら(国内シェアNo.1)
ロリポップ!こんな人
  • とにかく安く始めたい(エコノミー月121円〜)
  • 趣味サイト・練習用など小規模で十分
  • ライトプラン(月330円)の容量350GBで足りる
  • 同性能帯ならハイスピード(月660円)で33円安い
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ロリポップの4プランを先に整理:同じ土俵はハイスピード

ロリポップ!には5つのプランがあり、月額は121円から2,420円まで幅があります。「ロリポップは月121円」という数字だけを見てエックスサーバー(月693円)と比べると、5倍以上の差に見えますが、それはプランの性能帯が違うからです。まず各プランの位置づけを整理します。

プラン月額(36ヶ月)月額(12ヶ月)容量独自ドメイン数無料ドメイン自動バックアップWordPress電話サポート
エコノミー121円231円120GB50個なし有料オプション非対応なし
ライト330円539円350GB200個なし有料オプション○なし
スタンダード605円957円450GB300個なし有料オプション○○
ハイスピード660円1,045円700GB無制限2つ無料○○
エンタープライズ2,420円2,585円1.2TB無制限2つ無料○○

出典:ロリポップ!公式料金ページ(2026年9月5日確認・税込)。初期費用は全プラン0円、10日間無料お試しあり、転送量は全プラン無制限。「ドメインずっと無料」2個は12ヶ月以上の契約かつ自動更新設定が条件。自動バックアップは7世代で、ハイスピード・エンタープライズ以外は有料オプションです。

エコノミーはWordPressに対応していません。「月121円のレンタルサーバー」として紹介されることがありますが、WordPressでブログを作る用途では選べません。WordPressを使うならライト(月330円)以上です。

エックスサーバーのスタンダード(500GB NVMe・無料ドメイン2つ・自動バックアップ14日分・電話サポート)と同じ条件をそろえられるのは、ロリポップではハイスピードだけです。したがって本記事の比較は「ロリポップ!ハイスピード(月660円) vs エックスサーバー スタンダード(月693円)」を軸にします。エコノミー・ライトは「安さ最優先の小規模サイト向け」として、最後の章で別枠で扱います。

3年総額で比較(キャンペーン込み)

月額だけでは判断できません。契約期間・初期費用・付帯特典を含めた「3年間に払う総額」で並べると、差はかなり小さいことが分かります。

項目エックスサーバー
スタンダード
ロリポップ!
ハイスピード
月額(36ヶ月契約)693円660円
月額(12ヶ月契約)990円1,045円
初期費用0円0円
無料ドメイン2つ・永久無料2つ(ずっと無料)
自動バックアップ14日分・復元無料無料(7世代)
転送量無制限無制限
無料お試し10日間10日間
ディスク容量500GB NVMe700GB
WebサーバーnginxNginx+LiteSpeed
3年総額(36ヶ月)24,948円23,760円
3年総額(12ヶ月×3回・初回割引のみ)38,280円37,620円

出典:エックスサーバー公式料金ページ(最大30%オフ 2026/11/4 17:00まで)、ロリポップ!公式料金ページおよび機能一覧。いずれも2026年9月5日確認・税込。エックスサーバーの12ヶ月×3回は初回990円×12+通常1,100円×24で算出。ロリポップの12ヶ月×3回は1,045円×36で算出しており、更新時に価格が変わる場合は総額も変わります。

36ヶ月契約の3年総額は、ロリポップ!ハイスピードが1,188円安く、月あたり33円の差です。一方、12ヶ月契約ではエックスサーバー(月990円)のほうがロリポップ(月1,045円)より55円安く、逆転します。つまり「36ヶ月ならロリポップがわずかに安く、12ヶ月ならエックスサーバーが安い」というのが正確な答えで、どちらかが圧倒的に安いわけではありません。

注意したいのは、エックスサーバーの693円は2026年11月4日17:00までのキャンペーン価格で、更新時は通常価格(36ヶ月更新で月990円)になる点です。ロリポップ!の公式料金ページには更新時の価格が明示されていません(同じ運営会社が手がけるコアサーバーやカラフルボックスは更新時価格を併記しています)。長く使う人ほど「更新後の価格」が総額を左右するので、申し込み画面で必ず確認してください。

エックスサーバーとロリポップ!の36ヶ月契約3年総額の比較グラフ
36ヶ月契約の3年総額。エックスサーバー24,948円、ロリポップ!ハイスピード23,760円(各社公式料金から当サイト作成)。

機能で比較:バックアップ・無料ドメイン・電話サポートはプラン次第

機能表で見落としやすいのが、ロリポップはプランによって付く機能が変わる点です。エックスサーバーはスタンダードでもすべて標準搭載なので、下位プランのロリポップと比べるときは「後から追加費用がかかるか」を必ず見てください。

機能エックスサーバー
スタンダード
ロリポップ!
ハイスピード
ロリポップ!
スタンダード以下
WordPress簡単インストール○○○(エコノミーは非対応)
他社からのWordPress移行○(簡単移行+無料設定代行)○(WordPress簡単引っ越し)○(WordPress簡単引っ越し)
自動バックアップ14日分・復元無料無料(7世代)有料オプション(7世代)
独自ドメイン無料2つ・永久2つなし
無料独自SSL○○○
WAF○○○
電話サポート○(平日日中)○スタンダードのみ○
独自ドメイン数無制限無制限50〜300個
転送量無制限無制限無制限
WebサーバーnginxNginx+LiteSpeedNginx+Apache(ライト・エコノミー)
CPU・メモリ第5世代AMD EPYC・NVMe RAID10公式に記載なし公式に記載なし

出典:エックスサーバー公式の機能一覧、ロリポップ!公式の料金ページ・機能一覧・サーバー仕様ページ(いずれも2026年9月5日確認)。ロリポップのハードウェア構成(CPU・ストレージの型番)は公式サイトに記載が見当たりませんでした。

ハイスピード同士で比べると機能面はほぼ互角です。差が出るのはバックアップの扱いで、エックスサーバーは14日分を無料で復元できるのに対し、ロリポップの自動バックアップは7世代で、ハイスピード・エンタープライズ以外では有料オプションになります。「月330円のライトで始めたらバックアップが付いていなかった」という取り違えが起きやすいのはこの部分です。

もうひとつの差はハードウェア構成の公開度です。エックスサーバーは第5世代AMD EPYCとNVMe RAID10を公表していますが、ロリポップは公式サイトにCPU・ストレージの型番の記載が見当たりません。代わりにハイスピードではLiteSpeedを採用しており、公式は「WordPressの速度はApacheと比較して84倍」と説明しています。下位プラン(エコノミー・ライト)はNginx+Apache構成で、この点でもハイスピードとは別物です。

一方、ロリポップのライト・スタンダードを選ぶと、無料ドメインが付かないため、独自ドメインを別途取得する費用(.comの更新料は年1,721円・税込)が3年で加算されます。3年で約5,163円、ライトの3年総額11,880円に対して4割強の上乗せです。「月330円のライトで始めて、あとでドメイン代を払う」より、最初から無料ドメイン付きのハイスピードかエックスサーバーを選ぶほうが、3年総額では安くなるケースが多いです。

実測速度:同一テーマ・同一記事で計測

速度は「公式の宣伝値」ではなく、同じWordPressテーマ・同じ記事・同じ計測地点で測った値だけを載せます。

TTFB(サーバー応答)・東京・5回平均2026/9/1 計測
エックスサーバー 0.18秒
稼働率(直近12ヶ月)99.99% 障害履歴 一覧 →

計測条件:東京・同一テーマ・同一記事・5回平均。

PageSpeed Insightsで当サイトを計測した結果(デスクトップ)
エックスサーバー側(当サイト)をPageSpeed Insightsで計測した例(デスクトップ)。ロリポップ!側は同条件で計測してから追加する(2026年10月10日計測)。

一般的なブログ用途で、ハイスピード同士なら体感差はほとんどありません。差が出るのは同時アクセスが増えたときで、エックスサーバーは第5世代AMD EPYCとNVMe RAID10という構成を公開しており、共用サーバーでも安定しやすい設計です。ロリポップはハードウェアの型番を公開していませんが、ハイスピードはNginx+LiteSpeed、エコノミー・ライトはNginx+Apacheと公式に明記されており、下位プランが別構成である点は読み取れます。

なお稼働率については、エックスサーバーが公式に99.99%以上を掲げています。ロリポップは稼働率の公表値が公式サイトに見当たりません(2026年9月5日確認)。過去の障害履歴は障害情報のまとめで両社ぶんを追記していきます。

11/4(水)17:00まで
エックスサーバー スタンダード 月693円〜(36ヶ月契約・総額24,948円)
10日間無料お試し ・ 初期費用0円 ・ 独自ドメイン2つ永久無料

デメリット・向かない人

パートナープログラムを利用している当サイトですが、エックスサーバーが不利な点も同じ基準で書きます。

エックスサーバーのメリット
  • スタンダード1つで無料ドメイン2つ・バックアップ14日分・電話サポートがすべて標準
  • 12ヶ月契約ならロリポップ ハイスピードより55円安い
  • 10日間の無料お試しで管理画面を確認できる
  • 稼働率99.99%以上・無料の移転代行・解説記事の多さ
エックスサーバーのデメリット
  • 36ヶ月契約ではロリポップ ハイスピードより月33円高い
  • 月121円〜330円の超低価格帯のプランがない
  • クイックスタート利用時は無料お試し不可
  • 更新時はキャンペーン価格が適用されない

ロリポップ!が向いている人は、月額を最優先する人です。特にエコノミー(月121円)・ライト(月330円)は、エックスサーバーには存在しない価格帯で、「趣味のサイトを1つ置ければいい」「まず練習したい」という用途なら3年で1万円以上の差になります。

逆にロリポップが向かない人は、ライト・スタンダードで始めてあとから無料ドメインやバックアップが欲しくなる人です。プランを上げれば解決しますが、最初からハイスピードにするならエックスサーバーとの差は月33円しかなく、「安さ」という理由で選ぶ根拠が薄くなります。

こんな人はロリポップ/エックスサーバー

最後に、読者の状況別にどちらを選ぶべきかを整理します。

  • とにかく安く、趣味サイト・練習用を1つ → ロリポップ!エコノミーまたはライト。3年総額は4,356円〜11,880円で、エックスサーバーの半額以下
  • 小規模な店舗HP・アクセスが少ない情報サイト → ロリポップ!ライト(350GB)で十分な場合が多い。ただし独自ドメイン代は別途
  • 3年以上続けるブログ(副業・アフィリエイト) → エックスサーバー。無料ドメイン2つとバックアップ14日分が標準で、更新後の通常価格も比較しやすい
  • 会社・店舗の公式サイト → エックスサーバー。障害の少なさと電話サポート。法人ならXServerビジネスも検討
  • ハイスピード相当の性能で1円でも安く → ロリポップ!ハイスピード(36ヶ月)。月33円差なので、管理画面の好みで決めても問題ありません
  • すでにロリポップで運用中で不満がない → 乗り換え不要。差額は移転の手間に見合いません

まとめ:月額の差より「同じ土俵か」を先に見る

ロリポップとエックスサーバーの比較で最も大事なのは、「月121円と月693円」ではなく「月660円と月693円」で比べることです。同じ土俵に乗せると、36ヶ月契約でロリポップが1,188円安く、12ヶ月契約ではエックスサーバーが660円安いという、ごく小さな差になります。

その上で、安さ最優先の小規模サイトならロリポップの下位プラン、3年以上育てるブログや会社HPなら標準機能がそろったエックスサーバー、という選び方をすれば後悔しにくいはずです。他社を含めた横断比較は比較のまとめページ、もう1つの有力候補はConoHa WINGとの比較で扱っています。エックスサーバーに決めた方は、今月のキャンペーン条件を確認してから申し込み手順へ進んでください。