エックスサーバーの表示速度について、サーバーの構成・実測データ・速度に効く設定の3点から検証します。結論として、サーバー構成は共用レンタルサーバーの中で上位クラスですが、実際の表示速度はサイト側の作り方で大きく変わるため、サーバーを変えるだけで劇的に速くなるわけではありません。当サイトは非公式サイトとして、測定条件を明記したうえで数値を掲載します。
- 第5世代AMD EPYC・NVMe SSDのRAID10という上位構成
- nginx・HTTP/2対応で同時アクセスに強い
- 転送量無制限で、アクセス増加時の制限がない
- プラグインを入れすぎたWordPressの重さ
- 圧縮していない大きな画像
- 重いテーマ・外部スクリプトの読み込み
速度を支えるサーバー構成
エックスサーバーが公表している構成は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPU | 第5世代 AMD EPYC |
| ストレージ | NVMe SSD(RAID10) |
| Webサーバー | nginx |
| プロトコル | HTTP/2 |
| 転送量 | 無制限 |
| 容量 | スタンダード500GB/プレミアム600GB/ビジネス700GB |
出典:エックスサーバー公式の機能・仕様ページ(2026年9月3日確認)。
ポイントはNVMe SSDとnginxです。NVMeは従来のSATA SSDより読み書きが高速で、データベースへのアクセスが多いWordPressで効きます。nginxは同時アクセスの処理に強く、アクセスが集中したときに落ちにくくなります。
ただし1台のサーバーを複数の利用者で共有するのが共用レンタルサーバーです。同居しているサイトの状況によって体感速度が変わる可能性はあり、1契約あたりのリソース保証値は公開されていません。この点は共用サーバー全般に共通する条件で、確実にリソースを確保したい場合はVPSや専用サーバーの領域になります。
実測データ(毎月更新)
当サイトで同一条件のテストサイトを設置し、毎月測定した結果を掲載します。測定条件は次のとおりです。
- 測定ツール:PageSpeed Insights、およびTTFB(サーバー応答時間)の計測
- サイト構成:WordPress+標準的なテーマ、記事10本、プラグイン最小構成
- 測定タイミング:毎月1日前後、時間帯を揃えて複数回測定した中央値
他社とのテストサイト比較は、条件を揃えた測定が済んでから掲載します。測定していない数値は載せません。参考として、このサイト自体(エックスサーバーで運用)をPageSpeed Insightsで測った結果を公開します。
| 計測したタイミング | モバイル | デスクトップ |
|---|---|---|
| 改善前(2026年10月10日・午前) | 56 | 83 |
| 改善後(2026年10月10日・午後) | 98 | 99 |
サーバーは同じエックスサーバーのまま、サイト側の作りを2か所変えただけでスコアが大きく変わりました。変えたのは、Webフォント(Google Fonts)の読み込みをやめて端末内蔵のフォントにしたことと、CSSをページ内に埋め込んで読み込みの待ちを減らしたことです。モバイルの最初の表示(FCP)は9.0秒から0.8秒になりました。「速度はサーバー3割・サイト7割」を、自分のサイトで確かめた形です。
数値は当サイトによる実測値です。測定環境・時間帯・サイト構成によって結果は変動します。
他社との比較値は、まだ検証を完了していないため掲載していません。当サイトでは測定していない数値を掲載しない方針のため、確認できたものから順に反映します。他サイトで見かける速度比較も、測定条件が明記されているかを確認してからご覧ください。
速度は「サーバー3割・サイト7割」
実務的な感覚として、表示速度に影響する要素の比重は次のようになります。
サイト側の要因(影響が大きい)- 画像の最適化。圧縮していない写真を並べると、それだけで表示が数秒遅れます
- プラグインの数。WordPressのプラグインは1つずつが処理を追加します
- テーマの設計。多機能なテーマほど読み込むファイルが増えます
- 外部スクリプト。広告、解析タグ、SNS埋め込みは外部サーバーの応答待ちが発生します
サーバー側の要因
- サーバーの基本性能(CPU・ストレージ・Webサーバー)
- キャッシュ設定の有無
- PHPのバージョン
サーバーを高速なものに変えても、画像を圧縮していないサイトは遅いままです。逆に、サイト側を最適化すれば標準的なサーバーでも十分に速くなります。「サーバーが遅い」と感じたときは、まず自分のサイトを測定してみてください。
速度を上げるためにできること
エックスサーバーで実際に効果がある設定を、効きやすい順に挙げます。
1. キャッシュ設定を有効にする
サーバーパネルからXアクセラレータやブラウザキャッシュの設定を有効にします。設定を変えるだけなので、もっとも手軽で効果が出やすい項目です。操作場所はサーバーパネルの使い方で解説しています。
2. PHPのバージョンを新しくする
PHPは新しいバージョンほど処理が高速です。サーバーパネルのPHP設定から切り替えられます。ただし古いテーマ・プラグインが動かなくなる可能性があるため、変更前にバックアップの有無を確認してください。
3. 画像を圧縮・WebP化する
もっとも効果が大きい対策です。WordPressのプラグインで自動圧縮・WebP変換ができます。写真中心のサイトでは、これだけで表示時間が半分近くになることもあります。
4. 不要なプラグインを削除する
「入れたまま使っていない」プラグインは削除します。停止しているだけでは効果が薄い場合があるため、使わないものは削除するのが確実です。
5. テーマを見直す
多機能テーマから軽量テーマへ変更すると改善することがあります。ただしデザインが変わるため、影響範囲を考えてから判断してください。
具体的な症状別の対処は遅いときの記事にまとめています。
他社との比較で速度は決め手になるか
高速サーバーを掲げているサービスは複数あり、この価格帯では速度で明確な差がつきにくいのが実情です。ConoHa WINGもロリポップ!ハイスピードも高速化の仕組みを備えています。
そのため選ぶ基準としては、速度単独よりも次の要素を含めて判断するほうが現実的です。
各社との詳しい比較はConoHa WINGとの比較、ロリポップ!との比較をご覧ください。
まとめ
エックスサーバーは、第5世代AMD EPYC・NVMe RAID10・nginx・HTTP/2という共用レンタルサーバーとして上位の構成を持っています。転送量無制限で、アクセス増加時の制限がないのも実務上の利点です。
一方で、表示速度の大部分はサイト側の作り方で決まります。キャッシュ設定の有効化、画像の圧縮、プラグインの整理といった対策のほうが、サーバーを乗り換えるより効果が出やすい場面が多くあります。
実測データは測定が完了次第このページを毎月更新します。速度が出ないときの対処は遅いときの記事、評判の全体像は評判のまとめをご覧ください。