エックスサーバーで表示が遅いとき、原因の大半はサーバーではなくサイト側にあります。プラグインの入れすぎ、圧縮していない画像、重いテーマ。この3つで説明がつくケースがほとんどです。ここでは「サーバーの問題か、自分のサイトの問題か」を切り分ける手順と、効果の大きい順に5つの対処法を解説します。サーバーの構成や実測データは速度の記事にまとめています。

切り分けの一手:同じサーバーに置いている別のサイトも遅いかを確認してください。他のサイトが普通に表示されるなら、原因はそのサイト固有です。サーバーを疑う前に、まずこれを確認すると無駄な作業を避けられます。

まず原因を切り分ける

やみくもに設定を変える前に、どこに問題があるかを特定します。所要時間は5分程度です。

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    同じサーバーの他のサイトを開く
    他のサイトが普通に表示されるなら、そのサイト固有の問題。サーバー全体の話ではないので、サイト側の対処に進む
  2. 2
    別の回線・端末から開く
    スマートフォンのモバイル回線など、別の経路からアクセスする。そちらで速いなら自分の回線かブラウザのキャッシュが原因
  3. 3
    公式の障害情報を確認する
    告知が出ていればサーバー側の問題。何もできないので待つ。確認方法は障害情報の記事へ
  4. 4
    PageSpeed Insightsで測定する
    自分のサイトのURLを入力して測定。「改善できる項目」に何が挙がっているかで、原因の見当がつく
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    管理画面と公開画面のどちらが遅いか確認する
    管理画面だけ重いならプラグインやデータベース、公開画面だけ重いなら画像やテーマが疑わしい

この5ステップで、ほとんどのケースは原因の方向が絞れます。

PageSpeed Insightsの改善項目の表示
改善前の当サイトをモバイルで計測したときの「インサイト」「診断」欄。レンダリングを妨げるリクエスト(推定8,000ミリ秒)や使用していないCSSが挙がっていた。この表示をもとにWebフォントの読み込みをやめたところ、スコアは56から98に上がった(2026年10月10日計測)。

対処法① キャッシュ設定を有効にする(最優先)

もっとも手軽で効果が出やすい対策です。サーバーパネルの設定を切り替えるだけで、コードを触る必要がありません。

エックスサーバーには、表示を高速化するための設定がサーバーパネルに用意されています。

  • Xアクセラレータ:サーバー側で処理を高速化する機能
  • ブラウザキャッシュ設定:訪問者のブラウザに一時保存させ、2回目以降の表示を速くする

設定の場所と操作方法はサーバーパネルの使い方で解説しています。有効にしたあとは、ブラウザのキャッシュを消してから表示を確認してください。

キャッシュを有効にすると、サイトを更新しても変更がすぐ反映されないことがあります。「更新したのに変わらない」場合は障害ではなくキャッシュの影響なので、キャッシュを削除してから確認してください。

対処法② 画像を圧縮する(効果が最大)

サイト側の要因としては、これが最も影響します。スマートフォンで撮った写真をそのまま載せると、1枚で数MBになることがあります。表示に数秒かかるのは当然です。

対策は次の2つです。

  1. アップロード前に圧縮する。画像編集ソフトや圧縮ツールで、幅1,200〜1,600px程度に縮小してから使う
  2. WordPressのプラグインで自動圧縮・WebP変換する。既存の画像もまとめて処理できるものがある

写真の多いサイトでは、この対策だけで表示時間が大きく改善します。サーバーを乗り換えるより先に試すべき項目です。

対処法③ 不要なプラグインを削除する

WordPressのプラグインは、1つずつが処理とファイル読み込みを追加します。20個、30個と入っていれば、それだけで重くなります。

進め方は次のとおりです。

  1. インストール済みプラグインの一覧を開く
  2. 使っていないもの、機能が重複しているものを特定する
  3. 1つずつ停止して、サイトに問題が出ないか確認する
  4. 問題なければ削除する

停止しているだけのプラグインもファイルは残るため、使わないものは削除するのが確実です。作業前にバックアップの有無を確認してください。エックスサーバーは14日分の自動バックアップを保持しており、復元は無料です。

対処法④ PHPのバージョンを新しくする

PHPは新しいバージョンほど処理速度が上がります。サーバーパネルのPHP設定から切り替えられます。

古いテーマやプラグインが新しいPHPに対応していない場合、サイトが表示されなくなる(真っ白になる)ことがあります。切り替える前に、現在のバージョンをメモし、バックアップがあることを確認してください。問題が出たら元のバージョンに戻せば復旧します。

WordPress本体・テーマ・プラグインをすべて最新にしてから切り替えると、トラブルが起きにくくなります。

対処法⑤ テーマを見直す

多機能なテーマは、使っていない機能のファイルまで読み込むことがあります。軽量なテーマに変更すると改善する場合があります。

ただしテーマ変更はデザインが大きく変わり、設定もやり直しになります。①〜④を試しても改善しない場合の最終手段と考えてください。変更する場合は、既存のサイトとは別にテスト環境を作って確認するのが安全です。

症状別の見当のつけ方

どこが遅いかで、疑う場所が変わります。

症状疑うべき原因最初に試すこと
サイト全体が遅いキャッシュ未設定、テーマキャッシュ設定を有効化
特定のページだけ遅いそのページの画像・埋め込み画像の圧縮
管理画面だけ重いプラグイン、データベース肥大プラグインを1つずつ停止
急に遅くなった直前の変更、アクセス急増変更を戻す、障害情報を確認
特定の時間だけ遅いアクセス集中キャッシュ設定を強化
自分だけ遅い回線、ブラウザキャッシュ別回線・別端末で確認

それでも改善しないとき

①〜⑤をすべて試しても改善しない場合は、次を検討します。

サポートに問い合わせる。エックスサーバーのサポートはメールが24時間受付です。問い合わせる際は「対象ドメイン」「いつから遅いか」「試した対処」「PageSpeed Insightsの結果」を添えると、やり取りの回数が減ります。

アクセス規模を見直す。共用サーバーで賄えないほどアクセスが増えている場合は、VPSや上位プランの検討対象になります。ただしその規模に達するサイトは多くありません。

サイトの構造を見直す。1ページに大量のコンテンツを詰め込んでいる、外部サービスの埋め込みが多いといった構造的な問題は、設定では解決しません。

まとめ

エックスサーバーで表示が遅いとき、まず同じサーバーの他のサイトも遅いかを確認してください。他が速いなら、原因はそのサイト固有です。

対処は効果の大きい順に、①キャッシュ設定の有効化 → ②画像の圧縮 → ③不要なプラグインの削除 → ④PHPバージョンの更新 → ⑤テーマの見直しという順序で進めるのが効率的です。特に①と②は、手間の割に効果が大きい対策になります。

サーバーの構成や実測データは速度の記事、サーバー全体の障害を疑うときは障害情報の記事、サーバーパネルの操作方法は使い方ピラーをご覧ください。