エックスサーバーは「領収書」を発行していません。公式マニュアルに二重発行を防ぐためと明記されています。経費処理に使うのはXserverアカウントから取得する請求書と受領書です。ここでは取得の手順、宛名の制約、インボイス制度への対応、経費処理で使うときの注意をまとめます。なお当サイトは税務の専門家ではないため、具体的な処理方法は税理士や所轄の税務署にご確認ください。

先に結論:領収書は発行されません。Xserverアカウントの支払い履歴から請求書(PDF・書面発行は有料220円)と受領書(PDFのみ)を取得します。サーバーパネル側にこの機能はありません。宛名は契約名義で固定されるため、法人で使うなら契約名義を先に法人名にしてください。インボイスの登録番号はT7120001168421です。

領収書を発行する場所

エックスサーバーの管理画面は2つに分かれており、機能がはっきり分担されています。

Xserverアカウントサーバーパネル
請求書・受領書の発行できるできない
支払い履歴の確認できるできない
契約期限の確認できるできない
サイト・メールの設定できないできる

出典:エックスサーバー公式の管理画面構成(2026年9月5日確認)。

発行できる書類

書類取得方法費用
請求書XserverアカウントからPDFをダウンロード0円(書面での発行は220円・税込)
受領書XserverアカウントからPDFをダウンロード0円(書面発行はなし)
見積書料金プランページのシミュレーション機能、またはサポート経由0円
領収書発行なし(二重発行の防止)―

出典:エックスサーバー公式マニュアル「請求書・受領書・見積書」(2026年9月5日確認・税込)。請求情報の対象は2015年7月22日以降のものです。

「領収書」という名前の書類は出てきません。経理から「領収書を出して」と言われた場合は、支払い済みであることを示す受領書を渡すことになります。書類名が違うだけで役割は同じですが、事前に説明しておかないと差し戻される可能性があります。

ログインに使うのは登録メールアドレスとパスワードです。サーバーIDではXserverアカウントに入れません。ログイン方法の詳細はログインの記事、2つの画面の違いはXserverアカウントの記事にまとめています。

発行の手順

  1. 1
    Xserverアカウントにログインする
    公式サイトのログインメニューから、登録メールアドレスとパスワードでログインする
  2. 2
    支払い履歴の画面を開く
    料金・支払いに関するメニューから、過去の支払い履歴を表示する
  3. 3
    対象の支払いを選ぶ
    書類が必要な支払いを選択。契約期間と金額が想定と一致しているかを確認する。対象は2015年7月22日以降の請求情報
  4. 4
    請求書・受領書をダウンロードする
    宛名はXserverアカウントの契約名義が自動で入り、任意の宛名には変更できない。書面での請求書が必要な場合のみ220円(税込)で発行を依頼する
  5. 5
    PDFとして保存する
    表示された書類を保存または印刷し、証憑として保管する
Xserverアカウントのお支払い履歴画面
「お支払い履歴/受領書発行」。支払いごとに「詳細」から請求書・受領書を表示できる(請求情報番号などはぼかしています。2026年10月9日撮影)。

インボイス制度への対応で確認すること

2023年10月から始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)では、仕入税額控除を受けるために適格請求書の保存が必要になりました。

サーバー代を経費として計上し、消費税の仕入税額控除を受ける予定がある場合、次の点を確認してください。

  1. 適格請求書発行事業者の登録番号が記載されているか。「T」から始まる13桁の番号です
  2. 税率ごとに区分した消費税額が記載されているか
  3. 発行事業者の氏名または名称、取引年月日、取引内容、宛名が揃っているか

エックスサーバー株式会社は、2023年10月1日付で適格請求書発行事業者として登録されています。登録番号はT7120001168421です。この番号は国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトでも確認できます。

出典:エックスサーバー公式のよくある質問「適格請求書等保存方式(インボイス制度)の登録情報について」(2026年9月5日確認)。

発行される書類が適格請求書の要件をすべて満たしているかは、実際にダウンロードしたPDFをご自身で確認してください。登録番号、税率ごとに区分した消費税額、取引年月日、取引内容、宛名が揃っているかを見ます。

なお、免税事業者や簡易課税制度を選択している場合は、適格請求書の保存が不要なケースもあります。自分の事業がどの区分に当てはまるかは、税理士または所轄の税務署にご確認ください。

支払い方法別の注意点

支払い方法によって、証憑の扱いが少し変わります。

クレジットカード払い:カード会社の利用明細にも記録は残りますが、但し書きが「エックスサーバー」といった簡素な記載になることがあります。サービス側で発行した書類を保存しておくほうが確実です。

その他の支払い方法:コンビニ払い、銀行振込、ペイジー、あと払い(ペイディ)、プリペイド決済が選べます。入金の控えが手元に残る方法もありますが、契約内容が分かる書類はXserverアカウントから取得できます。手続きは支払い方法の記事にまとめています。

経費処理で使うときのポイント

契約期間と会計期間のずれ

エックスサーバーは契約期間分を前払いします。36ヶ月契約なら3年分を一度に支払うため、会計期間をまたぐことになります。

このとき前払費用として処理するか、支払時に全額を費用計上するかは、金額や事業の規模、継続適用の方針によって扱いが変わります。判断は税理士にご確認ください。当サイトでは具体的な仕訳の指示は行いません。

一般的な勘定科目の考え方は勘定科目の記事で整理しています。

電子帳簿保存法への対応

Xserverアカウントから発行した書類は電子データです。電子取引のデータは、電子データのまま保存することが求められる場合があります。

保存方法(検索要件、真実性の確保など)の詳細は制度の内容によるため、会計ソフトの案内や税理士の指示に従ってください。

法人名義で契約する場合

請求書の宛名は契約名義で固定されるため、法人名の書類が必要なら契約名義そのものを法人名にする以外に方法がありません。個人名義で契約したあとに法人名の書類が必要になっても、宛名だけを変えることはできません。申し込み時の登録区分で「法人」を選び、法人名で登録してください。

法人利用を前提とする場合のプラン選びはビジネスプランの記事にまとめています。

よくある困りごと

過去の分をまとめて発行したい:2015年7月22日以降の請求情報が対象です。それより前のものは取得できません。

宛名が契約名義と違う:請求書の宛名は契約名義に固定され、任意の宛名には変更できません。法人名で必要なら、契約名義そのものを法人名にする必要があります。なお見積書は、料金プランページのシミュレーション機能で宛名を入力して発行できます。

解約後に領収書が必要になった:Xserverアカウント自体を退会していると、履歴にアクセスできません。退会前に必要な書類をすべて発行・保存しておいてください。解約と退会の違いは解約の記事で解説しています。

まとめ

エックスサーバーは「領収書」を発行していません。二重発行を防ぐためで、経費処理にはXserverアカウントの支払い履歴から取得する請求書と受領書を使います。サーバーパネルにこの機能はありません。

請求書の宛名は契約名義に固定されます。法人名の書類が必要なら、契約名義を法人名にしておいてください。書面での請求書は220円(税込)、受領書はPDFのみです。

インボイス制度には対応済みで、登録番号はT7120001168421(2023年10月1日登録)。国税庁の公表サイトでも確認できます。

前払費用の処理や勘定科目の選択など、具体的な会計処理については税理士または所轄の税務署にご相談ください。当サイトは税務の専門家ではなく、一般的な情報の整理にとどめています。

勘定科目の一般的な考え方は勘定科目の記事、支払いと契約期限の管理は支払い方法の記事、料金の全体像は料金ピラーをご覧ください。