エックスサーバーの解約と退会は別の手続きです。この違いを理解しないまま退会すると、他の契約やドメインまで一緒に失うことがあります。ここでは2つの違い、解約の手順、返金の扱い、そして解約前に必ずやるべきバックアップまでを順に解説します。手続き自体はXserverアカウントから数分で終わりますが、その前の準備のほうが重要です。

手続きの前にこれだけは:①サイトとメールのデータを手元に保存する、②ドメインを残すか決める。この2つを済ませてから解約してください。解約後はデータを取り出せません。また、途中解約でも残期間分の返金はないため、期限まで使い切ってから終了するのが無駄がありません。

解約と退会の違い

まずここを整理します。

解約退会
対象特定のサーバー契約Xserverアカウント全体
残るもの他の契約、ドメイン、アカウント何も残らない
前提条件なし契約中のサービスがすべて終了していること
再契約同じアカウントですぐ可能アカウントの作り直しが必要

出典:エックスサーバー公式のヘルプ(2026年9月3日確認)。手続きの詳細な条件は公式ページで確認してください。

「もう使わないから退会」は待ってください。ドメインだけ残したい、将来また使うかもしれない、という場合は解約にとどめるのが安全です。Xserverアカウント自体を持っていること自体に費用はかかりません。退会するとドメイン管理もできなくなります。

管理画面の役割分担はXserverアカウントの記事にまとめています。

解約前にやるべき3つの準備

手続きより、こちらのほうが重要です。

1. データをバックアップする

解約するとサーバー上のデータは取り出せなくなります。次のものを手元に保存してください。

  • WordPressのデータ:記事、画像、テーマ、プラグインの設定。バックアッププラグインでエクスポートするか、FTPでファイルを丸ごとダウンロードします
  • データベース:phpMyAdminからSQLファイルとしてエクスポートします
  • メール:Webメールに残っているメールは、メールソフトで受信して手元に残すか、必要なものを個別に保存します
  • 画像・PDFなどのファイル:サイトにアップロードした素材

エックスサーバーは14日分の自動バックアップを保持していますが、これは契約中のサービスです。解約後は使えません。

2. ドメインの扱いを決める

独自ドメイン永久無料特典で取得したドメインは、サーバー契約中だけ無料です。解約後の選択肢は3つあります。

選択肢費用注意点
ドメインも手放すなし同じドメイン名は他人が取得できる状態になる
エックスサーバーで維持する通常の更新料サーバー契約がないと特典は適用されない
他社へ移管する移管時に1年分の更新料移管作業に日数がかかる

ドメインを手放すと、そのURLは使えなくなります。被リンクや過去のブックマークもすべて無効になり、あとから同じドメインを取り戻せる保証はありません。サイトを再開する可能性があるなら、ドメインだけ維持しておく判断もあります。特典の条件は無料ドメインの記事をご覧ください。

3. 移行先を決める(続ける場合)

サイトを続けるなら、先に移行先のサーバーを契約し、データを移してから解約します。解約してから移行先を探すと、その間サイトが表示できません。

移行の手順は「移行先を契約 → データ移行 → 動作確認 → ネームサーバー変更 → 反映確認 → 旧サーバー解約」の順です。ネームサーバーの切り替えはネームサーバーの記事にまとめています。

解約の手順

準備が済んだら手続きに進みます。

  1. 1
    Xserverアカウントにログインする
    登録メールアドレスとパスワードでログインする。解約手続きはXserverアカウント側で行い、サーバーパネルからはできない
  2. 2
    契約一覧から対象を選ぶ
    複数の契約がある場合、解約するサーバーIDを間違えないようにする。契約期限もここで確認できる
  3. 3
    解約を申請する
    画面の案内に従って手続きする。確認画面で対象の契約が正しいかを必ず見直す
  4. 4
    自動更新が解除されたか確認する
    自動更新の設定が残っていると、意図せず更新される可能性がある。支払い設定を確認する。詳細は支払い方法の記事へ
  5. 5
    契約期限まで使い切る
    解約を申し込んでも、通常は契約期限までは利用できる。期限日を控えておく
Xserverアカウントのトップ画面
Xserverアカウントのトップ。契約中のサーバーとドメインが一覧で並び、「サーバー管理」からサーバーパネルへ移動する(2026年10月9日撮影。ドメイン名などはぼかしています)。

返金について

途中解約による残期間分の返金はありません。

エックスサーバーは契約期間分を前払いする仕組みです。36ヶ月契約(24,948円)を1年で解約しても、残り2年分は戻りません。

このため、契約期間は「確実に使う期間」で選ぶ必要があります。3年続ける確証がなければ、12ヶ月契約(月990円)のほうがリスクは小さくなります。この点は契約前に知っておくべき条件としてデメリット記事にも記載しています。

すでに長期契約を支払い済みで解約を考えている場合、期限まで使い切るほうが金銭的には無駄がありません。サイトを止めるだけなら、公開を取りやめてサーバーは期限まで置いておくという選択もあります。

解約後に再契約する場合

一度解約したあと、また使いたくなることがあります。その場合の注意点です。

キャンペーン価格の対象になるか:キャンペーンは通常「新規申込」が条件です。以前の契約が終了していれば新規扱いになる可能性がありますが、条件は公式で確認してください。今月の条件はキャンペーン最新情報で更新しています。

データは残っていない:解約時にバックアップを取っていなければ、サイトは一から作り直しになります。

ドメインを手放していると同じURLが使えない:他人が取得している可能性があります。

再開の可能性が少しでもあるなら、ドメインだけは維持しておく判断が現実的です。

まとめ

エックスサーバーの解約は特定の契約を終了する手続き、退会はアカウント自体を削除する手続きです。ドメインを残したい、将来また使うかもしれないという場合は、退会せず解約にとどめてください。

手続きより重要なのは事前準備です。①データのバックアップ、②ドメインの扱いの決定、③移行先の確保を済ませてから解約してください。解約後はデータを取り出せません。

途中解約でも残期間分の返金はないため、金銭的には契約期限まで使い切るのが無駄がありません。管理画面の使い方は使い方ピラー、支払いと契約期限の確認は支払い方法の記事をご覧ください。