WindowsのVPSを検討するとき、最初に確認すべきなのは「Windowsでなければ動かないか」です。Windows環境はライセンスの扱いが加わり、OS自体がメモリを多く使うため、同じ用途でもLinuxより費用が上がる傾向があります。要件がLinuxで満たせるなら、そちらのほうが負担は軽くなります。ここでは違いと確認項目を整理します。当サイトは非公式サイトで、公式に確認できた内容だけを掲載する方針です。VPS全般はVPSピラーをご覧ください。
- Windowsでしか動かないソフトウェアを使う
- 画面を見ながらの操作が前提のツールを動かす
- 手元のWindows環境と同じ構成が必要
- Webサーバーやデータベースを動かす
- コマンドで操作できるツールを使う
- 月額とメモリの負担を抑えたい
XServer VPS for Windows Serverの料金と構成
エックスサーバーはWindows Server専用のプランを別サービスとして用意しています。| プラン | vCPU | NVMe SSD | 1ヶ月 | 36ヶ月 |
|---|---|---|---|---|
| 2GB | 3コア | 100GB | 2,740円 | 2,410円 |
| 4GB | 4コア | 150GB | 4,840円 | 4,360円 |
| 12GB | 6コア | 400GB | 9,680円 | 8,720円 |
| 24GB | 8コア | 800GB | 19,360円 | 17,430円 |
| 48GB | 12コア | 1,600GB | 38,720円 | 34,850円 |
| 96GB | 24コア | 2,400GB | 77,440円 | 69,700円 |
出典:XServer VPS for Windows Server公式ページ(2026年9月5日確認・税込)。12GB以上のメモリ容量は無料増設適用後の数値です。初期費用は無料、データ転送量は無制限、最低利用期間の定めはありません。
OSはWindows Server 2025または2022のDatacenter Editionです。
ライセンスの扱い
ここが総額に効きます。
| ライセンス | 月額 |
|---|---|
| リモートデスクトップSAL | 1人あたり1,210円 |
| Microsoft Office SAL | 1人あたり3,740円 |
出典:XServer VPS for Windows Server公式ページ(2026年9月5日確認・税込)。
管理者以外がリモートデスクトップで接続する場合、人数分のSALが必要です。4GBプラン(月4,360円)に3人分のリモートデスクトップSALを足すと、月額は7,990円になります。「プラン料金=総額」ではない点に注意してください。
Linux版との料金差
同じメモリ容量で比べると、Windows版のほうが高くなります。
| メモリ | Linux(36ヶ月) | Windows(36ヶ月) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 2GB | 1,265円 | 2,410円 | +1,145円 |
| 4GB | 2,035円 | 4,360円 | +2,325円 |
出典:XServer VPS公式の料金・仕様ページおよびXServer VPS for Windows Server公式ページ(2026年9月5日確認・税込)。Linux側の2GBプランは新規受付を停止中です。
4GBで比べると2倍以上。ここにリモートデスクトップSALが加わります。「Windowsでなければ動かないか」を先に確認すべき理由は、この差額にあります。
2026年11月19日まで、キャッシュバックのキャンペーンが実施されています。12ヶ月契約で20%、24ヶ月で25%、36ヶ月で30%。適用条件は変わることがあるため、申し込み前に公式の案内をご確認ください。
他サイトの記事に料金が書かれていても、いつ時点の情報かを確認してください。ライセンスの扱いは総額に直結する項目です。契約前に必ず公式サイトの案内をご確認ください。
LinuxのVPSとの違い
| Linux VPS | Windows VPS | |
|---|---|---|
| ライセンス費用 | 不要(無償のOSが選べる) | 扱いを要確認 |
| 必要なメモリ | 少なめで足りる | OS自体が多く使う |
| 操作方法 | コマンド操作(SSH) | 画面操作(RDPなど) |
| 動かせるソフト | Linux向け | Windows向け |
| 月額の傾向 | 抑えやすい | 上がりやすい |
| 情報量 | 多い | 用途による |
「Windowsでなければ動かないソフトウェアがあるか」が唯一の分岐点と言ってよい構造です。
Webサイトを動かす、データベースを使う、定期的な処理を回すといった用途は、Linuxで足ります。これらをWindowsで行う理由はほとんどなく、ライセンスとメモリの分だけ費用が上がります。まずは要件を整理してから選んでください。
メモリの見積もり
Windows環境はOS自体がメモリを使います。| 内訳 | 考え方 |
|---|---|
| OSが使う分 | 先に確保される |
| 動かすソフトが使う分 | ソフトの要件を確認 |
| 余裕 | 不足すると動作が不安定になる |
「動かすソフトの要件」だけで選ぶと足りません。OSが使う分を加えて見積もってください。
メモリ不足は「重い」「応答しない」「落ちる」という形で現れます。迷ったら1段階上のプランを選ぶほうが安定します。プラン変更に対応していれば、まず小さく始めて足りなければ上げるという進め方もできますが、変更の条件(停止の要否、データ移行の有無)は契約前に確認してください。
接続方法と注意点
Windows環境には、画面を見ながら操作する形式で接続するのが一般的です。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 接続に使うポート | 開放が必要 |
| 接続元の制限 | 設定できるなら必ず活用する |
| パスワードの強度 | 推測されにくいものにする |
| 追加の認証手段 | 設定できるなら有効にする |
| 通信環境 | 不安定だと操作の反応に影響 |
接続を受け付けるポートは、外部からの試行を受けます。初期設定のまま、推測されやすいパスワードで運用すると、不正にログインされる可能性があります。接続元のIPアドレスを制限できるなら、必ず設定してください。これがもっとも効果的な対策です。
24時間動かす用途について
VPSは常時稼働が前提のサービスなので、動かし続けること自体は問題ありません。手元のPCを起動し続ける必要がなくなる点が、VPSを使う主な理由になります。
ただし「動かしっぱなしで放置できる」という意味ではありません。
| 必要な作業 | 頻度 |
|---|---|
| OSの更新 | 継続的に |
| 再起動を伴う更新への対応 | 更新の内容による |
| 動作の確認 | 定期的に |
| データのバックアップ | 定期的に |
| 障害時の復旧 | 発生時 |
とくに再起動を伴う更新は、常時動かしている用途では影響が出ます。更新のタイミングをどう扱うかを、運用の設計に含めてください。
当サイトは投資・金融に関する助言は一切行いません。取引や運用の判断についてはご自身でご検討いただくか、必要に応じて専門家にご相談ください。当サイトが扱うのは、サーバーの選び方と運用に関する情報のみです。
契約前に確認する7項目
| # | 項目 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 1 | ライセンスの扱い | 月額に含まれるか別途か |
| 2 | メモリ容量 | OS+ソフトの合計で足りるか |
| 3 | OSのバージョン | 使いたいソフトが対応しているか |
| 4 | 接続方法と接続元の制限 | セキュリティに直結する |
| 5 | バックアップ | 標準かオプションか |
| 6 | プラン変更の条件 | 上げ下げ、停止の要否 |
| 7 | 契約期間と解約条件 | 途中でやめられるか |
①がもっとも総額に効きます。ライセンスが別途必要な場合、月額の比較だけでは実際の負担が見えません。
③も確認してください。使いたいソフトウェアが特定のバージョンを要求する場合、用意されているOSが対応していないと動きません。
Linuxで足りるかの確認
先にこれを確認してください。判断が変わります。| やりたいこと | Linuxで足りるか |
|---|---|
| Webサイトを公開する | 足ります |
| データベースを動かす | 足ります |
| 定期的な処理を回す | 足ります |
| コマンドで動くツールを動かす | 足ります |
| Windows専用のソフトを使う | Windowsが必要 |
| 画面操作が前提のツールを使う | Windowsが必要 |
下2つに該当しないなら、Linuxを選ぶほうが費用もメモリも抑えられます。
Linux VPSでの接続方法はSSH接続の記事にまとめています。
クラウドPCとの違い
似た用途で検討されることがあるため、整理します。
| Windows VPS | クラウドPC | |
|---|---|---|
| 想定される使い方 | サーバーとして動かす | 作業環境として使う |
| 管理画面 | サーバー管理向け | 利用者向けに整理されている |
| 想定される知識 | サーバー管理の知識 | PCの操作ができれば足りる |
「何かを動かし続けたい」ならVPS、「作業する環境が欲しい」ならクラウドPCという分け方になります。詳細はクラウドPCの記事にまとめています。
まとめ
Windows VPSを検討するときは、最初に「Windowsでなければ動かないか」を確認してください。
Webサイト、データベース、定期処理、コマンドで動くツールは、Linuxで足ります。Windowsを選ぶとライセンスとメモリの分だけ費用が上がります。
メモリはOSが使う分を加えて見積もってください。動かすソフトの要件だけでは足りません。
接続元のIPアドレスを制限できるなら、必ず設定してください。接続を受け付けるポートは外部からの試行を受けます。これがもっとも効果的な対策です。
24時間動かすこと自体は問題ありませんが、放置はできません。OSの更新、再起動を伴う更新への対応、動作の確認、バックアップは自分の作業として残ります。
契約前の確認は7項目。とくにライセンスの扱い(月額に含まれるか)とOSのバージョン(使いたいソフトが対応しているか)です。
XServer VPS for Windows Serverは4GBが36ヶ月契約で月4,360円。同じメモリのLinux版(月2,035円)の2倍以上です。管理者以外がリモートデスクトップで接続するなら、1人あたり月1,210円のSALが別途必要になります。料金とライセンス条件は変わることがあるため、契約前に公式サイトでご確認ください。